江戸の大店のお嬢さん、真夏に重病になっちゃった。何か食べたいものはないかと聞かれたお嬢さん、冬の果物のみかんをたべたいと言い出した。旦那はかわいい娘を助けるために、番頭に何とかしろと無茶を言う。
番頭は、必死に探して凍らして保存されていた貴重なみかんを手に入れた。ただし、値段はなんと1個が1千両。今の感覚で言ったら、数千万円という価値になる。番頭は、みかんを持って帰ると、お嬢さんは少し食べて微笑んだ。
番頭は、残されたみかんをじっとみて、これだけでも相当な価格の分、自分も独立できると思い・・・残りのふさを黙って懐に入れ、そのまま店から逐電してしまいましたとさ。
・・・と、いうのは落語の話。
そんな貴重な真夏のみかんをいただきました。とても甘くておいしいです。これだけあれば何千両にもなるかと思うと・・・