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2015年5月31日日曜日

自動車運転免許証

最近は若者の自動車離れと、よく言われます。運転免許などなくても、交通機関が整備され、飲酒のむことなども考えると自家用車などなくても困らないようです。地球環境を考えると、車を使わないならその方がよさそうですが、それだけで改善されているものでもないようです。

自分が運転免許をとったのは、けっこう遅い。実は学生の時は、さんざん友人にお世話になっていました。学生で自分の車を自由に乗り回しているってのもすごいことですが、おかげでずいぶんと助かっていました。

当時の医学部は、2月にある医師国家試験が最終目標で、それが終わると2か月くらいの閑がありました。そこで、通いで集中的に教習所に通ったわけです。都内の目白のあたりだったと思いますが、うまく予約がどんどん取れて、ほぼ1か月で免許証を取得できました。

その頃、実家にあったのはトヨタのカリーナという車。箱型の4ドアセダンで、当然シフトはマニュアル。まだオートマチック車はありません。免許証とっても、さすがに都内を自由に走るというのは、最初は怖いものでした。

一番緊張したのは、やっばり右折でしょうか。タイミングを見て、いっきに発進しようとして、クラッチを早く話しすぎてエンストするというのは、初心者がよくすることです。後続車のクラクションが、さらに気持ちをあせらせます。

それでも、数か月するとだいぶ慣れて、「けっこう運転うまいじゃん」なんていう勘違いをして鼻を伸ばすわけで、後輩の夏休みの合宿に山中湖なんかにでかれていったりしました。

山中湖へは、御殿場から国道138号で山道を登っていきます。峠を越えると、下りになっていきなり広々とした湖畔に出るのですが、その日は前に大きなトラックがいて、これが遅いのなんのって、もう蟻が這っているかのようです。

せっかくのいい天気でドライブ日和なのに、気分はイライラして最悪でした。湖畔に出たところで、トラックは左へ曲がり、自分は右。やったぁ~、やっと邪魔者がいなくなったと、アクセルに乗せた足にも力が入る・・・という、絶妙なタイミングを見計らったところに、ちゃんといるもんなんです、警察が。

人生初ネズミ捕りです。免許停止60日。二俣川の教習所で講義を受けて、免停は30日になりましたが、おかけで高くなっていた鼻をうまいことへし折ってもらえたのは、きっとよかったのだと思っています。

それにしても、思い出されるのは免停の講習。とにかく、扱われ方がすごかった。いかにも暴走族、土建屋のおっさん風のがらの悪そうな方々に混ざって、「お前ら運転する価値もない」みたいな、けっこうな罵詈雑言に近い言葉を一日中浴びせかけられました。

けっこう屈辱的な扱いをすることで、もう二度とこんな嫌な講習は受けるなよということなんでしょうけど、確かにその点については成功していると思います。今は、人権にうるさい時代になりましたから、そんなことはないのかもしれませんね。