2015年6月1日月曜日

FIFA問題

6月です。毎度毎度のことですが、今年も速い。年々そのスピードは増して、あっという間に、毎日が過ぎ去っていくのは、自分が年をとったからでしょうか。

今年は海水温が異常に高くなっている影響で、異様に暑くなっているそうです。このまま梅雨に突入すると、日本はますます熱帯状態になりそうで、なんか恐ろしい感じがします。

さて、FIFAが揺れています。巨額な贈収賄により幹部が多数逮捕されるという、前代未聞の事態になり、それでも長年にわたり組織を牛耳ってきた会長は、再び再任されるという異様な話。

誰がどう考えても、周囲だけが賄賂をもらって、中心の会長が賄賂をもらっていないというのは、あまりにも不自然。それ以上にもらっているというのが、普通でしょう。

サッカー人気の盛り上がりは、日本ではこの20年間で急速でした。その中で、そもそもサッカー選手の収入というのも、正直異様なくらいの高額であると感じていました。

確かに、生涯収入という考え方からは、活躍できる期間が限定的なスポーツ選手の場合、一般的な収入額より多くなるのは当たり前ですが、それでもプロ野球選手などに比べて、桁が違う額には驚きを禁じえません。

彼らにそれだけの金額を渡してもなお収支が成立しているということですから、サッカー・ビジネスの総元締めであるFIFAがどれだけのお金を動かしているのか、想像を絶するものなのでしょう。

オリンピックにも言えることだと思いますが、スポーツの商業化はこの数十年で顕著になりました。主役である選手が、(勝利と引き換えに)多額の報酬を手にすることは誰も文句をいうことはありません。

優れた選手がいても、その選手が活躍できる場所がなければ意味はありません。それを提供するのはFIFAのような組織ですから、その重要性は認めますが、スポーツ選手の商売の駒としか見ていないような振る舞いは許されるものではありません。

国際的な問題で、なかなか調査は困難だとは思いますが、選手だけでなく見る側も素直にスポーツを楽しむためにも、徹底的な膿出しをしてもらいたいものです。