2015年6月25日木曜日

なでしこ活躍中

なでしこは、日本では古くから親しまれている花で、万葉集にも登場し、源氏物語ではタイトルにもなっていたりします。

特にカワラナデシコと呼ばれているものの花言葉は、可憐・貞節とされていますが、この花の別名がヤマトナデシコ。

そんなわけで、昭和以前の日本人女性の代表的なイメージとして、大和撫子という言葉が定着していたりするわけですが、こちらのなでしこは平成版で、可憐なだけじゃない。

4年前の女子サッカー・ワールドカップで見事に優勝したのは、記憶に新しい。その後、やや低調な感じもありましたが、大ベテランの澤選手を代表に呼び戻し、今回のワールドカップでは、負け知らずでベスト8まできました。

これは選手の世代交代がうまくいっていないという側面も否定できませんが、澤選手がいることがチームの心棒になって、澤選手自信が直接に活躍しなくても、精神的な下支えになって若い選手の活躍を引き出しているという感じ。

昨日の対オランダ戦でも、一番「年寄り」の澤選手が猛然と走っている姿が何度か見られ、他の選手も手を抜くわけにはいかない雰囲気を出していました。

スポーツは、当然個々の技術が大切ではありますが、精神的な強さは時には技術を上回る場面はしばしば見られること。

なでしこジャパンが、まだこういう精神面を澤選手に頼っている部分があるわけですが、それはこの大会までにしたい。澤選手の精神をどうやって吸収し引き継いでいくかが、大会2連覇の鍵にもなってくるのかもしれません。