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2015年6月12日金曜日

Mr.Children / REFLECTION

いや、ミスチルが特に好きってわけではないんですが・・・ファンの方、ごめんなさい。新しいアルバムが出たんですが、これがちょっと面白い。

面白いという軽い表現は当たらないと、ファンに方の怒りをさらに買いそうですけど、いろいろとユニーク。

まず、アルバム・タイトルを冠したツアーをやったわけですが、アルバムが発売されたのが、何とツアーが終了してから。普通は、先に出して、後からライブというパターンが多くて、B'zなどは毎年このパターン。

当然、ツアーでは知らない曲が中心にあって、観客はノリノリというより、しっかり音楽を聴く雰囲気になることでしょう。音楽の中身をしっかり聴いてもらいたいという、アーティストの意思がはっきりしている。

ミスチルのように、ある程度ビッグネームだからこそ出来る新しい展開です。長年協調してきたプロデューサーとの決別という、重大な決意の表れという話もありますが、ミスチルとしてもかなりの冒険だったのではないでしょうか。

そして、登場したアルバムがすごい。14曲収録の通常盤は、普通のもの。すごいのは、もう一つの''REFLECTION NAKED''と題された盤。これはUSBメモリーでの販売で、23曲が収録され、ドキュネンタリーDVDが付属・・・ここまでは、まぁそんなものかと。

本当にすごいのは、収録曲のフォーマットがハイレゾ音源ということ。

アナログな音をデシタル化する場合、できるだけ細かい分割をして音を拾い上げれば、原音に近いものになるわけです。その時の音質を決定する要素として、サンプリング周波数、量子化ビット数という養素があります。

CDの場合、44100Hz、16bitというフォーマットで、1チャンネルあたり1秒間に705600bpsの情報量を持っています。SACDになると2822400Hz、1bitで2822400bps、つまり通常CDの4倍の情報量になるわけです。

人間の耳で聞き分ける能力としては、かなり限界に近いところでの話のような感じがしますし、実際どれだけ高音質になっても、再生機器そのもののスペックがひつようですから、それだけの音をおいれと楽しむ事はなかなか大変。

ミスチルの新しいアルバムは、96000Hz、24bit、2304000bpsの通常PCM音源(wav)が収録されていて、CDに比べると3.3倍の情報量があることになります。

4分程度の曲が、MP3最高音質でファイル・サイズは10MB程度、CDだと50MB、そしてハイレゾになると150MBということになります。

Bluray Audioなども登場しており、媒体の容量は拡大してきましたので、こういう高音質がどんどん広がっていく時代になってきました。ただし、再生機器がまだまだ高額なので、そのあたりのハードの環境が、この先の定着に一番影響するのかもしれません。