一昨日、FIFA問題について書きましたが、今朝突然のニュースで驚いたのは、会長に再任されたばかりのブラッター氏が辞任という話。ブラッター会長の再任で、FIFAボイコットを示唆する国があったりで、相当外部からの批判が強かったのでしょうか。
大きな組織というのは、本当にいろいろ大変なことが多いのだろうと思いますが、例えばうちのクリニックのように小さい組織にだって、それなりに小さいなりの悩みはたくさんあるものです。
一番は、スタッフ。スタッフそれぞれは、皆さんがんばってくれるのですが、何しろ人数が少ない。代わりがいないということで、何か急用ができたときにいろいろと大変ということ。
若いスタッフは、こどもの用事がいろいろあるし、自分と近い年の方は親のことでいろいろとあったりするもので、それでも数少ないスタッフは、何とかやりくりしてくれていて、ありがたいことだと思っています。
特に、家内が看護師なので、いざとなると医師の仕事以外は何とかサポートしてくれるのが大きいわけで、こりゃ本当に頭が上がりません。
最も代わりがいないのは、もちろん医師である自分。今までに、急な休診というのは3回。大震災の時に、停電でどうにもできないため午後休診。去年、義母が亡くなった時に、葬儀のため午後休診。あとは、自分の虫歯がもうがまんできなくて、夕方5時で終了というのが一度。
とりあえず、大病をせずにここまでやっていますが、年を取ってくるとしだいに不安も増えてくるものです。さすがに、50代後半に入ると、いつまでも健康を維持できるという自信は根拠が薄くなってくるものです。
さて、そんなわけで、生命保険に入りなおしました。そんなに威張って言う事ではありませんけど、単に死亡保険金だけのものではなくて、税理士さんと相談して、クリニックの運営を継続できるために払い込んだ保険金を高率に回収できるようなタイプにしました。
これは、自分がリタイアするような時の「退職金」みたいなものにもなります。医者は定年が無いとよく言われますが、裏返すと「一生働け」と言われているようなもの。そりゃ、なかなか大変です。あんまり年取ってヨレヨレで診察しても、何か説得力ないですしね。
元気があるうちは働き続けたいという気持ちと、ある程度は元気が残っているうちに定年を迎えたいという気持ちがいつも同居しているものです。どちらにしても、クリニックが続くための下準備みたいなものは必要ですから。
辞めるのは簡単ですが、辞めないことのほうが大変。ブラッターさんも、一度は大変な方を選んだはずなのですが、まぁ、いろいろこれからも雲行きは怪しい感じですね。