2015年6月14日日曜日

新規サーバー設置

昨日は、気温が30度近くになり、今年初めてクリニックで冷房を使いました。気温だけならまだしも、湿気がすごく、風がほとんどないのは辛い。

そして、診療終了後から、レントゲン写真を統括するDICOM(ダイコム)サーバーの設置作業を行ってもらいました。

先週水曜日の午後に、今まで使用していたサーバーが急にダウンして、画像を診察室に送る事ができなくなるというトラブルが発生。

今までは、撮影したあと患者さんには診察室に戻ってもらい、ゆっくり画像を見ながら説明していたのが、レントゲン室で読み取り用のコンピュータで見れる小さい画像で立ったまま説明するしかなく、大変自分も、そして患者さんにも不便をおかけしていました。

このあたりで余計に数分間の時間的なロスも生じていたと思いますが、混んでいる時はその数分間も馬鹿になりません。今週は、最大で1時間半の待ち時間が発生していて、それだけの理由ではないにしても、たぶん最高記録更新したと思います。

もともとクリニック開設時には、デジタル・レントゲンの読み取りのための機器はコニカ・ミノルタ製を選んでいました。読み取った画像を管理するサーバーについては、一番安い別のメーカーのものを使用していました。

さすがに10年使うと「今ピュータ」は「古ピュータ」です。いつ何があったも不思議はない。今回、一新するにあたって、接続の問題がもっとも発生しないだろうということと、今後のメンテナンスの利便性を考慮して、サーバーもコニカ・ミノルタのものを導入しました。

夜の9時過ぎまでかかって、作業は順調に終了し、診察室での画像閲覧については、ほとんど今までと同じ環境を用意してもらえました。あとは、画像ビューワーの使い勝手の違いが多少ありますので、慣れるしかありません。

10年前は、レントゲン画像をデジタル化して利用するところは、まだまだ多くはなく、医療施設全体では10%まではいっていなかったのではないでしょうか。

レントゲンの撮影機器は、従来のものと違いはありません。うちのクリニックで使用しているのは東芝製で、撮影するだけなら600万円くらいですが、整形外科ですから透視作業も必要になるので、800万円くらいかかりました。

そして、撮影した写真をデジタルで読み取る機器が400万円。画像を管理するサーバーに40万円。全部で、1300万円くらいかかったと思いますが、これでも当時の価格からするとかなり安いと思います。

読み取り機器は、本来600~700万円くらいしていたもので、サーバー部分とあわせると1000万円近くかかるのが当たり前だったと思います。読取機本体が400万円というのは、かなり破格の値段だったはずで、営業の方は相当上司から怒られたんではないでしょうか。

しかも、レントゲンを撮影するフィルムにあたるプレートは、一枚数十万はするのですが、通常機器本体に2枚程度付属するだけのところを、レントゲンが多くなる整形外科としては、いろいろと無理を言って8枚もつけてもらいましたから、それだけでも100万円以上助かっています。

今回は緊急事態ということもあって、あまりわがままを言っている余裕がなかったのですが、クライアントを既存の電子カルテを使用しているパソコンを利用したので、金額的には120万円くらいということで、これでも覚悟していた価格よりは、かなり少なく済ませられました。

パソコンというハードだけで考えると、もちろんかなり高いもので、もしも自分にもっと知識があれば、ソフトウェアだけを購入してすべて設定するという方法もあります。20万円もあれば、立派な画像管理システムを構築できますが、さすがにそこまでやっている余裕がありません。

いずれにしても、いろいろな高額機器も10年使用すると、故障時のメーカーの部品保有年数も過ぎていますから、何かあると買い直ししないといけないことが多々ありそうです。今後のことを考えると、自分でなんとかするよりも、メンテナンスをしっかりしてくれるメーカー製が助かることは間違いなさそうです。