今年の上半期の売れ筋ランキングというものが発表されていて、ボケっと見ていてもいろいろと興味深いものが見つかります。もっとも、上位に入るのは補充のための消耗品的なものが多く、商品本体に限ったランキングでないと、本当の売れ筋はわかりにくい。
いや、これ日めくりカレンダーですから、本としていいのか多少悩むところはありますが、とにかく売れに売れたことは間違いない。実は、自分も買ってしまいました。
中身は・・・もう、よく知られていますので、今更ですが、確かに面白いんですけど・・・まったく、意味不明のようなところもかなりあって、毎日めくって一ヶ月、一巡するともう一回見ようとはあまり思いません。
二位は「嫌われる勇気」、三位は「21世紀の資本」とビジネス書。四位は「TOEICテスト新公式問題集」、五位は「バズル&ドラゴンズ モンスタ 大図鑑」。
この下からは、最近話題になった書籍が並びます。「フランス人は10着しか服を持たない」(六位)、「今日も嫌がらせ弁当」(八位)などは、メディアでもずいぶんと取り上げられました。
20位まで出ていますが、驚いた事に、そこまでに文芸書、つまり小説と呼べるものは一つもありません。純文学というお堅いものだけでなく、娯楽小説みたいなものも含めて入っていないというのは、何とも寂しいかぎりです。
そういう自分も、この何年か小説を読まなくなった。老眼だと、ずっと文字を追い続けるのが辛いんですよね。それに集中して読書する時間というのが、だいぶ無くなってしまいました。
活字離れということが言われるのですが、文字というのは人間が考え出した重要な文化ですから、それなりに継承されていくんでしょうけど、現代人は急速にネット文化へ移行して、実用書だけでなく小説をゆったりと読むゆとりみたいなものは減っているんでしょうね。