2015年6月6日土曜日

院長は用務員

小学生の時、校内の雑用をいろいろやってくれるオジサンのことを用務員さんと呼んでいました。もちろん、今でもいるんでしょうけど、複雑な事はともかく、簡単な作業はなんでもこなす便利屋さんみたいな感じ。

どんな職場でも、そういう仕事をする人はいるもので、会社だと庶務課とか総務課と呼ぶ部署は雑用全般を引き受ける印象があります。行政だと「すぐやる課」みたいな表現が、一頃よく使われました。

以前いた病院にも、そういう仕事をするオジサンがいて、何かが壊れると道具一式抱えて直しに来たり、粗大ゴミみたいなものが出ると、せっせと片付けてくれたりしていました。

このオジサン、実はあれから20年くらいたっても、まだいるんです。今はもう80歳くらいらしいのですが、ほとんど外観は変わっていない。週に2回くらい、ちょこっと仕事をしているらしい。けっこう、仲良しで、たまに会うと昔の話とかで盛り上がります。

クリニックの中では、院内の雑用はスタッフ全員で、ある程度振り分けてこなしてもらうことになるのですが、なにしろスタッフはたいてい女性ばかり。

力仕事みたいなのは、院内唯一の男性スタッフ・・・つまり、わたくし、院長がするしかありません。

「院長、蛍光灯が切れました」、「院長、ロールカーテンのチェーンがはずれました」、「エアコンのフィルターはずしてください」などなど・・・何か言われると、脚立を持って走り回る事になります。

ショムニの江角さんみたいな感じになっているわけで、ほとんど用務員のオジサン状態。まぁ、少ないスタッフですから、院長も実働部隊の一人であることは避けられない。

嫌だったら、自分の給料を減らして、誰かを雇うしかありませんが、そんなにしょっちゅう仕事があるわけでもありません。

そんなところを見かねてか、実は週に一日仕事をしてくれる理学療法士さんが男性なのですが、この方がゴミだしをしてくれるのは本当に助かります。だいたい週に一つか二つの大きなゴミ袋が出るのですが、これがけっこう重いし、時には三つ、四つになることもあるんです。

理学療法士さんには、この場を借りて、厚く厚く御礼申し上げます。こちらも、だんだん年を取りまして、こういう仕事がだんだん億劫になってきていますので、ゴミの一つでも出していただけるのは大変ありがたい。

そういえば、蛍光灯の予備がだいぶ少なくなってきました。最初に用意していたものは、とっくに交換して無くなっていますが、震災後に節電のために何本かはずした分も底をついてきた。

クリニック中だと、数十本の蛍光灯を使っているので、いつもどれかがチカチカしているようなところがありますので、そろそろ補充しておかないと・・・