2016年8月14日日曜日

夏椿


ナツツバキ ツバキ科ナツツバキ属、低木落葉樹。

別名、沙羅の木とも呼ばれます。ツバキ科で落葉するのは、ナツツバキ属だけで、夏椿と姫沙羅が代表的な樹種です。沙羅の木と言っても、ブッダが休んだという沙羅双樹は、まったく別の木らしい。

姫沙羅に比べると、葉は大きめ。同じツバキ科のチャノキに似ています。花は6月~7月に咲くのだそうですが、先月手に入れたときは、もう咲き終わっていたようです。白い花も姫沙羅と似ていますが、よりは大きめらしい。

夏椿と姫沙羅はいずれも、幹の美しさが見どころの一つ。すべすべとした、つややかな樹肌は魅力的です。自分としては、百日紅と合わせて、この3種が美肌トップ3だと思っています。


盆栽としては、姫沙羅の方が小ぶりで仕立てやすいようで、夏椿は多少マイナーな存在。情報量も少ないのですが、松のような荒々しい樹肌とは対照的な、女性的なやさしさを感じるところで、ぜひ育ててみたいと思うわけです。

一般に、ツバキ科は丈夫ですから、初心者が多少無茶をしても何とかなるかな・・・という、甘い気持ちもあるんですが・・・

強い夏の日差しは苦手で、潅水はたっぷり。強い風にも弱いらしいのですが、冬の寒さには強い。ツバキ科は虫がつきやすいので注意が必要です。

落葉後に、多少形を整える程度に剪定しますが、どちらかというと自然樹形で行く方がよいらしいです。