年末年始臨時休診のお知らせ

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2017年9月12日火曜日

オペラはたぶん楽しいことに少し気がついた

アンネ・ソフィー・フォン・オッターのメゾソプラノの歌声が好きで、その流れで「カルメン」のDVDを見ました。

もともと、クラシック音楽の歌物が大の苦手で、特にイタリア物に多いやたらと大袈裟な感じがする歌い方はどうも受け入れにくいと思っていました。

バッハの宗教音楽作品で声楽に興味が出て、シューベルトの歌曲にはまった流れとしては、やはりオペラは敷居が高かったのですが、この「カルメン」は違った。

まず、オペラが総合芸術であり、音楽として聴くことよりも、クラシック音楽を使うミュージカルとして見ることが大事なんだと思いました。

巷にはオペラ作品の音楽CDは山ほどあり、大傑作と呼ばれるものはたくさんあるわけですが、これらはいずれにしても音だけで、しかもほとんどはイタリア語、フランス語、ドイツ語で歌われていて何を歌っているのかわからない。

ネット時代ですから、歌詞の対訳を探すことはできますが、それを片手に耳で聞くのはけっこうしんどい作業です。

しかも、その多くにヨーロッパの人々なら、こどもの時から慣れ親しんでいる史実や神話のような話が出てくるわけですから、日本人にはちんぷんかんぷん。

評判の高かった舞台のDVDや最新のネット動画であっても、最低限の条件として日本語字幕があるものを見ることがオペラ初心者には重要なんだろうと思います。

字幕があると、ほぼリアルタイムにストーリーが掴め、歌の内容が理解できる。そして演技を見ることで、より深く作品の世界に入っていけることになります。

ですから、多少古くても、あまり聞いたことがない指揮者・楽団・歌手のものでも、まずは日本語字幕の有無を最優先に探してみるのがよさそうです。

21世紀になって、オペラは「読み替え」上演が流行しているようです。この読み替えというのは、歌手の口にする内容は原典通りですが、時や舞台を変えて行われるもの。

いろいろとオペラを堪能した後では、なるほどこんな解釈もあるのかと楽しめるものらしい・・・なんですが、いきなりこれはきつい感じがします。

ヘンデルで、大好きなフォン・オッターが出ていて、大スターのバルトリが主演するジュリアス・シーザーの話が、中東の石油の利権争いの話になって、恐竜がでてきたりロケットが飛び交う演出・・・しかも、字幕なしですから、もう何が何だかわからない。

とにかく最新の物は、注意しないとこんな読み替え演出が主流のようですから、いきなりここから入ってしまうと後戻りができなまなりそうです。

オペラは基本は舞台で上演されるものですが、これを映画化したものがけっこうあります。歌手のアップや演技そのものに集中しやすく、また舞台で多少無理がある背景もロケなどでうまく処理されたりして、より話の展開がつかみやすくなるという利点があります。

初心者としては、これらも積極的に選択肢に入れてよさそう。もちろん、日本語字幕付きの物から探すのは同じですけど。

いくつかのネットのオペラ紹介サイトや、入門書籍などを眺めていると、だいたいオペラ作品として現在残っているものは200くらいのようで、意外と少ない印象です。

その中で、特に有名なものというと、ほぼ誰が選んでも20作品程度にしぼられます。とりわけたくさんのオペラ作品を手掛けた作曲家というとヴェルディ、プッチーニ、ワーグナー、モーツァルトの4人がビック・フォーという感じ。

その中から初心者向けの、これだけは絶対見ておきたいベスト10を順位は無しで選んでみると、

① ビゼー カルメン
② ヴェルディ リゴレット
③ ヴェルディ トロヴァトーレ
④ ヴェルディ 椿姫
⑤ プッチーニ ボエーム
⑥ プッチーニ 蝶々夫人
⑦ プッチーニ トスカ
⑧ R・シュトラウス ばらの騎士
⑨ モーツァルト フィガロの結婚
⑩ モーツァルト ドン・ジョバンニ

という感じ。あともう少し増やせるなら、

⑪ ロッシーニ セビリヤの理髪師
⑫ ワーグナー トリスタンとイゾルデ
⑬ ワーグナー ニーベルングの指輪(四部作)
⑭ ウェーバー 魔弾の射手
⑮ オッフェンバック ホフマン物語
⑯ ベルリーニ ノルマ
⑰ レオンカヴァレロ 道化師
⑱ マスネ ウェルテル
⑲ ガーシュウィン ボギーとベス
⑳ ドニゼッティ ランメルモールのルチア

まぁ、異論はいろいろあるかもしれませんが、当たらずとも遠からずということで、だいたいこれらをおさえておけば間違いはなさそうです。

映像作品であること、日本語字幕があること、制作年代は問わない、できれば多少なりとも有名な演奏家によるもの、舞台ライブが基本ですが、映画作品も積極的に採用する・・・こんな基準でいろいろ探してみたいと思います。