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2017年9月6日水曜日

C.Abbado / New Year Gala 1997

C.アバドは、カラヤンの後任として、体調を崩したため2002年にS.ラトルに席を譲るまでベルリンフィルの芸術監督として活躍しました。

カラヤンの作り上げたイメージからの脱却は、大変難しい作業だっただろうと思いますが、おそらくいろいろな試行錯誤があったことでしょう。

しかし、アバドは変革の種を撒くところまでで、その土台があって、ラトルはかなり自由に改革を実行できたのではないでしょうか。残念ながら、2014年にアバドは亡くなりました。

さて、ベルリンフィルを率いていた時代、いくつかのビデオも残っているのですが、今回の注目は・・・1997年の"New Yea Gara" コンサートの模様です。

このコンサートでは"Tribute to Carmen"というサブタイトルがついていて、ビゼーの有名なオペラ「カルメン」をテーマに、いろいろな関連作品を聴かせてくれる。

次から次へと、耳覚えのあるメロディが出てくるので、とにかく見ていて、聴いていて楽しいことこの上ない。アバド自身も実に楽しそうです。おそらく、あまりクラシックに興味が無い人でも、けっこう楽しめる内容だと思います。

「カルメン」では、主役の自由奔放が故に破滅していく女性、カルメンを演じるのはメゾソプラノが定番・・・と、いうわけで、登場してくるのがアンネ・ソフィー・フォン・オッターなんですよ。

おっと、結局、またそこかいと言われそうですが、「カルメン」の中から有名な曲を抜粋していて、フォン・オッターを中心に実に楽しい。コンサート形式ですから演技はしませんが、多少の身振りが小粋な感じで、オペラを知らなくてもカルメンという女性が垣間見れる感じです。

こうなると、フォン・オッターのカルメンをオペラで見てみたいと・・・思うでしょう? 思いますよね。そうでしょう、有るんですよ、ビデオが。

このコンサートから5年後、グラインドボーンでの公演がDVD化されているんですよね。絶対、これは見なきゃという思いにさせられました。