2017年9月30日土曜日
朱華園 @ 尾道
ご当地ラーメンは各地にいろいろありますが、例えば横浜なら醤油豚骨のいわゆる「家系」ということになる。
地名付きのご当地ラーメンでは、一番有名なのは博多でしょうか。でも、尾道ラーメンもけっこう名前が広まったもの。
せっかく現地に行ったので、これを食べずに終わらせられません。じゃあ、どこに行くか。当然、ラーメン店はたくさんあるのですが、間違いなく初めて行くならここ、朱華園(しゅかえん)しかありません。
行ったことが無いのになんでそうなのかというと、正真正銘元祖尾道ラーメンだからです。開店は1947年というから、今年で70周年。
もっとも、スタートとは代替わりして味は進化しているようですが、とにかくここのラーメンが基本であることに変わりはないようです。
商店街付近を歩くとラーメン店はたくさんあって、当然昼時分にはどこも行列待ちは覚悟しないといけません。ただし朱華園の行列は群を抜いています。
自分が行ったときは30~40mくらいだったでしょうか。ところが、1時間くらいは覚悟していたのですが、30分ほどで店内に入れました。
何しろ、席に着く前に注文して会計も終わり。メニューが少ない。大盛はない。そして、そこらをてきぱきとさばいていく手慣れたおばちゃんの「司令塔」がいるということのようです。
さて、待望の「中華そば」です。
外見は、わりと素っ気ない感じで、いかにも昔ながらのラーメンを思い起こします。麺は平打ち細麺ですが、けっこうこしがある感じ。悪くありません。
スープの味は、鶏ガラ醤油です。奇をてらったところはなく、比較的正面突破攻撃という感じ。自分的には大好きな味。
一番の特徴はたくさんのっている背綿脂。それもかなり粗挽きのミンチ状で、存在感が増しています。あっさりのスープとのバランスがいい。大変満足の一品でした。
千光寺山ロープウェイの麓駅からは歩いて5分程度なので、観光の際にはセットで楽しむのにもちょうどいいかもしれません。