2017年10月1日日曜日

山陰・山陽の旅(3) 宮島・広島編


今年の気ままな旅のもう一つの目的は、厳島神社です。もう、有名過ぎて今更何をか云わんやです。

廿日市から宮島へはフェリーで渡りますが、そのまま車で行けなくはないのですが、宮島の中はそれほど広くなくかえって大変。港には大きな駐車場がたくさんあるので、車は置いていきます。

15分程度の短い船旅ですが、前方に例の大鳥居がはっきり見えてくると、否が応にもテンションがあがります。

到着したのは午後で、この日は17時すぎが干潮のピーク。大鳥居まで簡単に歩いていける。鳥居の真下では、下から小銭を放り投げて横柱の上にのせるのがお作法のようです。

そのせいで、近づくとあちこちから小銭が飛んでくる。自分も数回やって成功しましたが、何となく嬉しい。


干潮だと、本殿の下も覗けたりします。以前テレビで紹介されていたのを見ましたが、塩水に晒されてももちこたえるための職人技で随所に工夫が凝らされているわけですが、素人目にはよくわかりませんでした。


翌日のお昼ごろが満潮で、潮が満ちてくると大鳥居は海の中。そもそも平清盛が神社を作ったのは850年前で、大鳥居は現在は8代目。さすがに100年に一度は作り直してきたようです。


当然本殿も潮が満ちてくると海に浮かぶように見えます。せり出している平舞台も、そして大鳥居も、実は砂の中に埋められた土台の上の石に乗っているだけ。

台風などで風雨に晒されても、自然に抵抗するのではなく、うまく受け流す構造が、この優美な姿を保ってきた秘密なのだそうです。


宮島というと、もみじ饅頭の発祥の地としても有名。表参道商店街だけでなく、島のあちこちで「元祖」とか「本家」のまんじゅう店がたくさんあります。

1個90円というのが普通なので、いろいろな店で1個ずつ買って食べ比べしてみました。餡がこしあん、つぶあん、変わり種、薄い色のもの、濃い色のもの、生地がしっとり系、さっぱり系・・・

いろいろありすぎてどれが一番かは大いに悩むところですが、間違いないのはどれも美味しいということ (^_^;)。


さて、ここまで来たら、戦争を知らない日本人としてここは必ず訪問しておきたかったのが、広島市内の平和記念公園です。

資料館で、あらためて戦争の悲惨さ、核爆弾の脅威を再認識しました。原爆ドームは戦争の象徴として、間近で眺めると70年前から時が止まっているかのような印象を持ちました。


そして、最後に広島城に寄りました。当然原爆の爆心地から遠くないこの城は、戦後に再建されたもの。そのわりには、けっこう古びた外観です。

駆け足で巡ってきましたが、今年の旅はこれでおしまい。城から始まり、城で終わりです。出雲大社、厳島神社という特大級のパワースポットを一度に訪れるという贅沢な旅でした。