年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します
年内は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から通常診療を行います
2017年10月4日水曜日
今なら勝てる解散
気がつくと10月。昼夜の気温差がだいぶ大きくなってきました。
そして巷では・・・何だかよくわからない衆議院解散で、選挙活動が熱を帯びてきています。
ついこの前まで、数々の新米議員の失態、そして自らのスキャンダルで内閣改造に追い込まれたアベ首相でしたが、その綻びが野党にも及んで「この機を逃すものか」といきなり解散です。
困難突破解散と自ら総理は言いましたが、あまりにこじつけがましくてまったく納得できない。本音で「今なら勝てる解散」と言った方が、よほどわかりやすい。
何だか政治の世界では、「総理の力は改造すると弱くなり、解散すると強くなる」と云われているそうで、良くも悪くも戦後自民党政治を具現化しているアベさんににとっては、金科玉条の一つなんでしょうかね。
確かに、今回の選挙の台風の目玉である小池さんの準備不足は否定できず、ボロボロの民主党は、小池新党に合流させてもらってついに事実上の解党。
中には合流を拒否される議員さんがいて、いろいろ小池さんに批判が出ていますが、今回は合併ではなく民主党が仲間に入れてとすり寄ったものですから、目指すものが違うなら拒否されて当然。
もともと民主党も、いろいろな政党の離散集合の産物で意見の食い違いは日常的にあって、そこが最終的に自民党の強さとの決定的な差だったと思います。
小池さんも、一時の力の集合のためなら当選が見込める人を全部吸収した方が有利なことは百も承知のはず。党としての意思の統一をはかるために数よりも実を優先することは、将来的に強固な組織として本気で総理を狙っていくということだろうと思います。
アメリカのような共和党・民主党の2大政党がバランスよく戦っていく構図は良いと思うのですが、日本ではなかなか実現してこなかった。
自民党が戦後日本のあまりに長きにわたって力をつけてしまったわけですが、そもそもアメリカのような支持基盤の根本的な違いが、日本の政党には見つけにくい。
最近の野党と呼ばれていたのは、自民党亜流的な議員の集まりで、与党との歴然とした差が見つけにくいというのが問題だと思います。
小池さんは東京・名古屋・大阪の地方自治体との連携を強化するという表明をしましたが、小池新党が定着できるなら大企業に支えられた自民党と、より国民に近い立場の希望の党との2大政党制の実現は可能かもしれません。
ただし、政治プロの自民党に対して素人が多い新党にどれだけ期待できるのか、あまりにも未知数というところが不安。かつて民主党が立ち上がったときの比ではありません。
さてさて、どうしましょうかね・・・国民はため息をつくしかありません。