2018年12月16日日曜日

2018年 気になった出来事

平成最後の師走も半分過ぎて、まだ2週間あるというのに、ほとんど終了という雰囲気です。そういう意味では、12月後半は毎年急ぎ足で気の毒な期間。

何とか体面を保っているのは、舶来のクリスマスがあるおかげかも。もしも、クリスマスがなかったら・・・

実際のところ、暦の区切りでしかないので、昨日と今日、今日と明日に差が無いのと同じで、去年と今年、今年と来年であまり違いは無いだろうと。そのあたりは、年を取るほど強くなってくる感じです。

ですから、毎日が惰性のように流れていくのも困りものですから、逆に区切りを意識しておくことは悪い事じゃありません。

そこで、お決まりの今年の大きな出来事を思い出してみます。

まずはスポーツ関係。一番は3月の平昌五輪でしょう。特に、スケートの羽生選手の金メダルは印象的でした。若者の活躍が中心ですから、未来的な活気があってよかったです。

5月に表面化したのは、日大アメフトの悪質タックル問題。これを皮切りに「パワハラ」問題が各方面から噴出。物事に対する価値観が、大きく変容していることに気がついていない人々が大勢いるということ。

6月はサッカーのワールドカップ・ロシア大会。日本は直前の監督解任がありましたが、期待以上の活躍を見せてくれました。

そして去年からもやもやが続いていた角界の暴力事件は、結局もやもやもやもや。登場した非権力側の全員が消え去ることことで、最終的に幕引きがされた感じです。

続いて国内ニュースから。清水寺で発表される、今年の漢字は「災」でした。7月の西日本豪雨災害、9月の北海道地震などがありました。

医学部不正入試問題は、自分の仕事柄注目度が高いニュースでした。基本的に私立大学が、独自の基準のもとに入学者を選別することはある程度許容できるとは思います。何にしても、一度だけの入学試験は、万人に平等ではありえない。

むしろ、内輪を優遇したり、男女を問わず優秀な学生を排除してしまうことは、大学としての力を落としていくことに気づくべきなのではないかと思います。

オウム真理教事件死刑囚の刑の執行は、当然のことではありますが、いざ実行されると驚きを禁じえませんでした。平成を代表する凶悪事件ですが、ついに歴史の中に埋もれていくように思いました。

そして、今も進行形である衝撃的な出来事が、日本の経済界を支えるトップ何人かの一人である日産のカルロス・ゴーン氏逮捕。今のところ、我々一般人には、どういう事なのかはほとんどわかっていません。

世界レベルで注目される話なので、捕まえてからゆっくり調べるのではなく、早急に事実を明らかにしていかないと、日本が世界中から非難される材料にしかならないという危惧があります。

世界に目を向けると、やはりいろいろな意味で注目されたのがアメリカ大統領。相変わらずの「自分」第一主義に磨きをかけ、中間選挙での評価としても半分のアメリカ人がそれを指示しているという結果は・・・

もともとから愛国主義国家である中国は、国家体制を強化していて、今やアメリカと対等かそれ以上の脅威となっています。アメリカとの経済戦争の先行きはまったく不透明。

北朝鮮は対外威圧行動を止めて、関係国との対話外交に作戦を転じたように見えます。経済的に強気な外交を行うことが難しくなってきた、あるいは国内的に批判勢力が強まってきたということかもしれません。ただし、その方向性は流動的で、これもまだまだ先は見えていません。

ヨーロッパでも、イギリスのEU離脱は難航。ISは鳴りを潜めましたが、世界中のテロ事件も続いている。とにかく世界中で、不確定要素が増加の一途をたどるだけの一年だったのかもしれません。