2018年12月2日日曜日

帰り道の目印

f/4.5  1/125sec  ISO-25000 58mm

もう、今からちょうど50年前、半世紀たったということなんですが、実は家に帰る時の目印になったのが、夜明け間近に東の空に輝く星だったんですね。

・・・って、なんのこっちゃ、と思うでしょうが、実はこれは「ウルトラセブン」の話。

地球の平和のために戦い続けボロボロになったセブンは、最後にアンヌ隊員に「西の空に、明けの明星が輝く頃、ひとつの光が宇宙へ飛んでゆく。それがぼくなんだ。…さよならアンヌ」と言い残して最後の戦いに挑んでいくのでした。

おお~、かっこええなぁ。男前やなぁ。当時、リアルタイムで見ていても、かなり心に残った場面。その後、大人になっていろいろなメディアで再度見ても、それなりに感動できる名場面です。

・・・ただ、あれっ? 何かおかしくないか。

「明けの明星」と言ったら、金星の代名詞です。実は金星が見えるのは、東の空です。西の空には朝焼けは起こりません。

これは、かなり昔から指摘されていたことらしく、実はセブンは金星の方向に去っていくのではなく、「明けの明星が輝く頃、西の空にひとつの光が宇宙へ飛んでゆく」というなんだと。

つまりセブンは帰る方向を説明したのではなく、帰る時間帯を説明したということ。

でも、実際の映像ではセブンは明るい星に向かって飛び去って行くんですけどね・・・