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2018年12月3日月曜日

Blade Runner 2049 (2017)

やっと見ました。Blurayですけど。

前作が1982年でしたので、"正統派"続編となる「ブレード・ランナー2049」まで35年もたったんですね。

映画の中の話は、前作が2019年のこと(って、来年の話やないかい!!)。続編は2049年で、30年後の話という設定。この間に起こったことは、予備知識として知っている必要があるんですが、ご親切なことに3本の短編が用意されています。

Blurayにも含まれていますし、ネットでも見れるので是非見ておいた方がいいのですが、簡単に整理しておくと・・・

人間がするには危険な作業などを任せるために作られたレプリカントだったのですが、彼らにも感情が生まれてくるため、安全装置として4年間の寿命が設定されていました。

これを何とかしたいというレプリカントと、地球に紛れ込んだレプリカントを排除するブレード・ランナーとの個対個の戦いが前作の話。

その後、寿命の設定を無くした型のレプリカントが製造されますが、人間との確執が増大していきます。レプリカントは大気圏で核爆発をおこし、LAは大停電となりほとんどのデータが消滅しました。

タイレル社は潰れるのですが、その資産を受け継いだウォレス社は、さらに従順な新型レプリカントを製造しのし上がります。

そして、いよいよ本編の話ですが、まず公開時の評判もおおむね好評だったようですが、一応続編としての出来は悪くはありません。

ただ、前作のようなストーリーと関係ない所の雰囲気を醸し出す作り込みはあまりありません。そのあたりがマニア的に楽しみだったのですが、今回は人間とレプリカントの関係により深く切り込んだストーリーが中心です。

ただし、敵対するのは新型と旧型のレプリカント同志で、そこへ大いなる野望を抱いているウォレス社が大きく絡んできます。

さらに言うと、明らかに話が完結しているとは云い難く、さらに20年後くらいの続々編が登場する余韻を残しています。たぶんそこでは、いよいよ人間とレプリカントとの間で戦争になっていく・・・・んじゃないかみたいなところなんでしょうか。

キューブリックの「2001年」の続編として作られた「2010年」は、まったく別物でした。にもかかわらず、「2001年」の謎をほとんど説明してしまいました。

「2049」は同じリドリー・スコットが絡んでいるだけに、前作の謎をうまく引き継いで、さらに膨らませているところは悪くありません。

ただし、映画としては、もちろん前作を超えるだけの名作とは言えないでしょう。まぁ、これはしょうがない。ブレード・ランナーのファンなら見ておいて損はありませんが、前作を★五つとするなら、★三つくらい。