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2022年6月28日火曜日

低温調理器


・・・そんなわけで、これからの(自分の)トレンドは「低温調理器」だ!! ということで、当然、まずは機材の調達から始まります。

そもそも低温調理(low temperature long time cooking)とは、1979年にフランスで開発された調理方法で、オリジナルは真空調理(仏:sous-vide、英:vacuum packed pouch cooking)と呼ばれます。

家庭用の低温調理器の先駆けは、アメリカのAnovaで2013年の事。まだ一般化して10年たっていませんが、注目度が高く急速にテクニックが広まっています。現在は、最もスタンダートな製品とされるのが2017年に登場した日本のメーカーのBoniqですが、その後いろいろな会社から様々な商品が発売されています。

元祖Anovaは3万円、Boniqは2万円。有名ブランドは所有欲に対する満足度は高い物の、使用頻度などを考えると割高感は否めない。一番安いもので6千円前後から見つけることができるのですが、性能としては温度と時間の管理ができるヒーターと考えれば、基本的な機能に大きな差があるとは思えません。

選択する際に最も重視するのは、できるだけ細かく温度・時間を設定できるかどうかです。少なくとも0.5゚c刻みで温度が設定できて、時間についても指定時間で電源が切れるようなものが望ましい。

ヒーターの出力は、大きい方が早くに指定温度に持っていけるので便利です。標準的なものは800Wくらいで、プロ仕様とされるものが1000W以上というのが多い。当然、W数が多いほど、電気代はかさみます。

鍋の中で水をしっかり対流させられるかどうかも大事。また、ほとんどは単純な水の中での使用ですから、洗浄の必要はあまりないのですが、袋が破れたりして水が汚れることもあるので、メンテナンスが容易なものが望ましい。

意外と忘れがちなのが水深(水位)。どの機種でも、一定の深さが無いと機能しないのですが、どうもその数値が調べてもよくわからない。これがけっこう深そうで、15cmくらいは必要そう。一般家庭にある一番深い鍋は、シチュー鍋だと思いますが深さは最大で10cmちょっとくらいです。買ったはいいけど、結局バケツで調理なんてことになりかねません。

鍋などへの固定法は、縁のところにクリップ式、またはネジ締めがほとんどですが、自立可能なタイプもあります。また、固定がはずれて、水の中にドボンということもあるので、最低限の防水機能はあった方が嬉しい。

ネットで検索すると「おすすめの××」とか、「××の売れ筋ランキング」といったサイトはたくさん見つかるのですが、いろいろ見ていて気が付くのは、有名ブランド以外は意外とメーカーがだぶっていないということ。

はっきり言って、まったくの個人のサイト以外はほとんどの場合、いわゆる「ステマ」というもので、おそらくメーカーからの何らかの見返りがあるものと想像できます。ですから、あくまでも、情報としてはどんな機種があり、どんなスペックなのか知るだけにとどめ、最終判断は自分自身ということ。

さて、自分が購入したのは・・・そりゃ、Boniqを持っていると、いかにもそれっぽいのですが、如何せん価格が高くて、ちょっと気が引ける。毎日のように、何かしらの低温調理をするというならいいんですが、さすがに多くても月に数回でしょうから元が取れない。

結局、いろいろ検討してエンペラー・タマリンというものに決めました。通常の販売価格は1万2千円のようですが、Amazonのタイム・セールで9000円でした。

この機種は、0.5゚c刻みで温度設定ができて、時間で自動停止、しっかり対流も期待できる。ハイ・パワーの1200W、水の深さは7~14cmで、シチュー鍋に使え、しかも自立も可能で防水仕様。

心配なのは、カバーが外せないので、洗浄は手間がかかりそうというところ。Made in Chinaですが(Boniqも製造は中国)、日本メーカーが販売しているので、何かの時は多少安心。これからいろいろ勉強して、うまく使いこなせればいいと思っています。