2022年6月9日木曜日
ウクライナへのロシアの侵攻
2月に始まったロシアのウクライナ侵攻は、すでに3カ月を超え、いまだその終結が見えてこない状況です。間違いなく、世界史に残るだろう大きな事件であり、リアルタイムにこの歴史的事件を知る者として記憶にとどめておく必要があります。
自分たちは、直接の当事者ではなく、主としてウクライナ自身と西側諸国からの情報しか伝わった来ないので、おそらく真実のごく一端しか知らないのかもしれません。しかし、ロシアが国境を越えてウクライナに軍事侵攻をしているという事実は否定できません。
少なくとも、一主権国家が、別の主権国家に対して武力を行使して、事実上の「領土拡大」を行おうとする行為は「戦争」であり、いかなる理由があっても現在の世界情勢の中ては肯定されない。
報道で知るところでは、少なくともウクライナが直接的にロシアに介入したというよりは、潜在的なロシア・・・もしかしたらプーチン大統領の個人的な思惑が根源にあるのかもしれません。ソビエト連邦までの過去の歴史的な事実から、ウクライナはそもそもロシアの一部であるという固定概念が根強くあるのだろうと思います。
そのウクライナが、現政権になってから西側にすり寄っていく状況に、ついに堪忍袋の緒が切れたという印象。でも、それはロシアが「弟分」と思っていたウクライナに対して露を下ろしてこなかった、下ろせないほどロシア国内が疲弊しているということなのかもしれません。
ウクライナを「ナチ」と呼ぶ、まったく意味不明・理解不能な理屈で軍隊を進めたプーチン大統領は、上げた拳の下ろす先が見つからない状況に陥っていて、エスカレートした先には「第三次世界大戦」というシナリオも透けて見えてくることが最も恐ろしい。
ロシア国内からの自浄作用を期待したいところですが、ウクライナはほぼ直接的なロシア国内への攻撃は行っていないようですから、これだけネット社会が発達した現代でも、厳しく報道統制されたロシアの一般の人々は、ほとんど何が起こっているのかを知らずに生活を続けているように見えます。
現代戦の特徴と言えそうなのが、やはりネットを利用した情報戦です。ウクライナのゼレンスキー大統領は、積極的なネット利用でロシアの非を発信し続けています。刻々と変わる戦況も、毎日のニュースで随時更新され続けています。後で結果がわかるのではなく、その過程から世界中の人々が知ることができるというのは、まさに今どきです。
とにかく、着地点が不明瞭になった今となっては、確実に言えることは、「誰かプーチンを止めてくれ!!」ということに尽きるように思います。ロシア国内から、自浄作用が働くことを強く望みます。