2026年2月21日土曜日
2026 ミラノ=コルティナ冬季オリンピック 「0.775秒」
2026年の冬季オリンピックもいよいよ終盤。
今週も、たくさんの日本人選手たちの活躍で寝不足ですが、主だった日本の戦いはほぼ終了した感じです。
その中で、最も話題をさらったのは、フィギュア・スケートのペア種目での三浦璃来・木原龍一両選手による金メダルでしょう。
前日のショート・プログラムでミスをしてしまい、本人たちの絶望する姿から一転して、フリーの演技では、素人目にも驚異的な凄さを見せつけて世界最高得点を叩き出してメダルを獲得しました。
でも、そのショートでは、確かに失敗したなとわかるポイントがあったのですが、おそらくたった一つの技だったと思います。それであれだけショックを受けるのか? と思うくらいのリアクションで、それに賭ける思いの強さというものを見せつけられた感じでした。
どうしても、フィギュア・スケートというと、男子、女子の個人種目の印象が強いのですが、団体としての勝負や、ペア競技としての奥深さを認識させられた今大会だったと思います。
一方で、芸術性という主観的な評価が加わるフィギュア・スケートと比べて、時間だけが評価される真剣勝負の世界がスピード・スケートです。
しかも、二人ずつ滑るとは言っても、その相手と直接の対決をしているわけではなく、いかに時間を削りだすか自分との闘いです。本日未明の深夜に行われた、女子1500mはそのハイライトでした。
世界記録は1分49秒83。2019年にこの記録を叩き出したタイトル・ホルダーは、日本の高木美帆です。高木は過去2回のオリンピックのこの種目で、それぞれ銅メダルを獲得していますが、今回は年齢を考えても最後の金メダルのチャンスでした。
結果は、残念ながら6位。1000mまでは、かなり期待できるペースをキープしていましたが、最後のスパートが足りなかった・・・のかもしれません。0.775秒。金メダルのオランダ選手と高木選手との差です。人の感覚では、はっきりと違いが認識できない時間差です。時速50km/h弱で走り切る競技の世界では、この差は約10mになりますので、本人的には完敗と感じているかもしれません。
それでも日本のスピート・スケートをここまで牽引してきた実績が揺るぐことはありません。闘いをあきらめない姿勢は、十分に日本に伝わりました。本当にご苦労様でした。
