2020年10月22日木曜日

第28回 田園都市リウマチフォーラム


昨夜、第28回 田園都市リウマチフォーラムを行いました。

何と1年ぶり。コロナ禍により、2月、6月に予定していた会は中止。世話人会も、各自のクリニックに順番に集まっていましたが、ずっとZOOMを使ったリモートに変更。他の世話人の先生と直接会うのも8カ月ぶりです。

まだ終息したとは言えないこの時期に、会場に集まってもらう形式の講演会をすることについては、いろいろと議論があるところではありますが、やはり講演をその場で直接聞くことの意味合いは、オンライン講演会とはまつたく違う大事な部分ではあります。

2月以降、すべての講演会は中止。4月~5月に予定されていた大きな学会は急遽オンラインに変更されました。実は、参加する方にとって学会や講演会で得られる専門医を維持するための単位はとても重要。オンラインでは、単位が付かないことがほとんどで、そういうニーズも高まっていました。

当然、感染予防の対策は必須です。会場に着くと、まずアルコールで手指の消毒。受付は、アクリル板シールドを設置。受付で記入する氏名は、いつもと違い緊急連絡先や体調についてのチェック項目の記載を追加しました。マスク着用もお願いしました。

会場は今までの2倍の広さとして、通常二人掛けのところを、各テーブルにつき一人ずつの着席として間隔をしっかり空けました。また窓のある部屋にして換気も可能としています。

会場が広くなった分、多少残響が多くなった印象で、演者の声が聴きとりづらい感じがしましたが、だいたいいつもと同じくらいの人数が集まり、この時期としてはまずまずの感じ。

内容は、21世紀になって注目されるようになった「骨免疫」という概念を、第一人者の東京大学の高柳先生に解説していただくもの。基礎研究の話で、かなり難しい内容でしたが、だいたいこんなことというイメージが持てるようになったと思います。

次回は、日時としてはイレギュラーですが、元々2月に予定していたリウマチ医と在宅医、そして病院との診診進連携、病診連携の中でどうやって生かしていくかという内容を12月を行う予定です。世話人の中で、けっこう考えた企画で、それぞれの立場の演者を依頼し、またパネル形式の討論も行います。

このような状況下ですが、今回やはりリアルな講演会はそれなりに意味がある物であることが再確認できたと思います。今後も、注意深く継続していくことが重要です。