12月もはや1週間が過ぎ、いやがおうにも年末に向け巷の雰囲気も盛り上がっています。
年の瀬の前にクリスマスという一大イベントがあるわけで、今日のクリニックのBGMは午後からクリスマス特集。
ところで、あすなろ水族館も、もうじき3ヶ月。一部は落ち着いたように思いますが、結局主役のカクレクマノミとイソギンチャクだけが、いつまで経ってもハラハラドキドキ。
最後に入ったシライトイソギンチャクは、飼育は難しいものと言われているようなんですが、実際のところ今まででもの、つまりサンゴイソギンチャクとハタゴイソギンチャクよりも飼育記録を更新中です。
さらに状態は「絶好調」のように見えます。これはいったいどういうことなんでしょう。イソギンチャクは水質的にはシビアな管理を要求されるものですが、それからすると何とか水の状態はわるくないのでしょうか。
カクレクマノミは、前回白点病で一匹が☆になったわけで、その時のペアの一匹も発病したのですが、隔離して早めに対処できたのか、なんとか回復したようでした。そこで、なんとか仲間をいれてあげようと、こりずに新しいカクレクマノミを入れてみたのです。
ところが、先輩が後輩に負けて、イソギンチャクから追い出されてしまい、ストレスからか拒食症になってしまいました。どんどんガリガリに痩せて体力を消耗し、目の前に生き餌を落としてもまったく反応しなかったのが先週の土曜日のこと。
こりゃあかんと思いましたが、やはり月曜日にクリニックに行ったら、まさに「海の藻屑」と化していました。すでに半分くらいになっていて、おそらくオトヒメエビなどに食べられていたのではないかと思います。
水質が悪くなるので、なんとか取り出したかったのですが、なにしろイソギンチャクが着床している岩の一番後ろの方なのでどうにもできません。せっかく状態のおちついているイソギンチャクを無理矢理どかすことはけっこうギャンブルなのです。
そこで、昨日と今日、目一杯の連続換水を行いました。海の藻屑はみるみる小さくなっていて、今日の夕方にはほとんど痕跡程度になっていました。
よく海水魚飼育のブログを呼んでいると、一夜にして魚が消えたというような話がよく出てくるのです。最初はそんな馬鹿な話があるかと思っていましたが、今回のことであり得る話だと理解できました。
それにしても、ベニゴンベとルリスズメダイはまったく元気で、初心者アクアリストにとっては、大変ありがたい存在です。