2009年12月23日水曜日

2009年決算 Part1

昨日は大変ぐちゃぐちゃのブログで失礼しました。久しぶりにけっこう酔っていたものですから・・・

さて、2009年もあと1週間。そろそろ、今年を振り返ってみる時期になってきました。そこで、最初に思いつくのが、当直バイトの話。

昨年は週に9日分働いているなんてことを書いていましたが、なんと驚いたことに今年は昨年を上回ってしまいました。当直バイト病院にいた時間の総計が1424時間で、9時5時換算すると週に3.4日働いていることになります。

我ながらよく働くなぁと思いますが、毎度同じことを書いていますけど、この当直バイトで自分の専門の整形外科・リウマチ科以外の部分の知識をそれなりにキープしているわけです。

実際、ほとんど内科的な問題の診療をしているわけで、いわゆるホームドクター的な医療を行っているわけです。これは内科的な問題が多いリウマチ診療には大変大きな助けとなっていて、あなどることはできません。

でも、そうは言っても、さすがに開業して4年が経過してまだバイトを続けなければならない懐事情というのがあることも間違いない。

なんでかというと、小泉政権以来の医療費削減政策が大きな影響を及ぼしていることがあります。患者数がなんとか伸びてきても、患者単価が下がる一方なので、忙しくなるだけで収入に結びつきにくい。

もちろん一番大きな要因は自分の家の事情であるわけで、こどもが大きくなるにつれ教育費はどんどん膨れあがっていきます。まぁ、これは親としての最低限の、かつ最大の義務であるわけですからしょうがない。

開業当初はこどもの学費滞納も随分しましたし、奨学金とかも申し込みまくったりしたわけですから、こどもにもずいぶんと肩身の狭い思いをさせたわけです。その分、できるだけやりたいことをやらせてあげないと親としても自分が落第です。

先日、税理士さんと今年の総括をしたのですが、その時に来年の当直バイトについてアドバイスを求めました。さすがに減らしてもいいかと思ったのですが、答えはNOでした。実際、税金の関係で働いた分税金が増えるだけみたいなところがあるのですが、現在の公私の事情からは働けるだけ働いていろというお達しでした。

と、いうのも今までは開業時の借金分を税金の控除に使えていたため、かなり還付があって助かっていたのですが、そんな甘い話はついに終了なのです。このあたりが個人事業として続けていくのか、法人化して続けていくのか分岐点になるわけです。

どうもこの手の経営学的な話は苦手なのですが、事業主であるからには避けては通れません。クリニックの支店をどんどん増やしていく後輩がいるのですが、自分にはそんな才覚はありませんが、何となくわかる気がします。

クリニックの患者数は、昨年の決算では一日に60人くらいと書きましたが、今は70人台でしょうか。もちろん、平均的な整形外科診療所からすればまだまだ少ない。だから、少ないスタッフの人数でもこなしていけているわけですが、それを喜んでばかりはいられません。

さすがに地域でのクリニックの認知度はできあがったと思うので、広告についてはだいぶ整理をしました。看板は相変わらずセンター南の駅構内のみですが、雑誌などの広告もいくつかに絞って新規に出すことはやめました。

患者数を増やせばいいだけなら、やはり増やすためのテクニックというのがあります。ただそのためには、自分の医者としての信念みたいものを変えなければならない部分が少なからずあります。今まで、自分のやり方を通してきたのですから、今更そんなことはできません。

24時間の在宅診療所という形態も一つの手としてあるのですが、そのためには通常の診療時間を相当犠牲にしなければならないでしょうから、医者一人の仕事量としては限界を超えてしまいます。

これは最初からそのつもりでないと、医者を増やさない限り難しそうです。ですから、やはり在宅医療の中の整形外科的なニーズを往診という形で埋めていくのが、現状での現実的な選択肢です。

結局、いろいろ考えても自分の頭の中では、現在やっていることを着実にこなしていくしかないという面白味のない結論にもどってくるわけです。こつこつとやっていくしか能がないという、冒険心がないような話ですが、それだけでも大変なことであることには変わりありません。