この見事な創作和菓子は患者さんが、自分で作ったもの。西欧のクリスマスを和のテイストで表現したもので、山芋をベースにしているそうです。
あまりの素晴らしさに、口に入れるのはためらいます。職業として作っているわけではないので、時間をかけてじっくりと作られたお菓子は芸術作品のようです。
まさに趣味の枠を超えて、一芸に秀でたものと言えましょう。芸は身を助けると言いますが、これだけのお菓子を作れればいろいろな御利益もあろうかという感じです。
素人は一つのことをとことん突き詰めることができますから、しばしばプロを凌駕するなんてことは珍しくはありません。
自分も関節リウマチの専門家ですみたいなことを言っていますが、実は10年あるいは20年とリウマチと付き合っている患者さん自身の方が、よっぽど詳しくわかっていたりするものです。むしろ、そういう方々からいろいろと教えてもらっていたりすることが多いわけです。
誰でも、一つくらいは誰にも負けないくらいの何かを持っているものです。それがわかっている人と、自分では気がついていない人がいるわけです。
自分も広く浅く、時々どっぷり深くというタイプなので、本当のところ何が秀でているのか自分でもよくわかりません。そこがわかれば、さらに自分に対する自信にもつながっていくのでしょうから、まだまだ修行中ということでしょう。