自慢じゃありませんが、自分はたぶん同年代の中ではたくさん本を読んだ方だと思います。と、言っても、たいした本は読んでいない。
高校生の頃に推理小説にはまって、横溝正史や江戸川乱歩はほぼすべてを読破しました。外国の名だたる名作もたいがい読んでいます。
大学でもいろいろな本を読み、医者になってからも、本にはだいぶ投資しているつもり。
ところが、最近は・・・年に数冊しか読んでいない。東京の大学病院に通っていたときは、すぐ近くに本屋さんがあって、ノンフィクションを中心に月に数冊以上は読んでいたのに。
開業医になってからは、何しろ本屋さんに行くことがなくなってしまいました。インターネットが手軽に使えて、いろいろな情報を簡単に読むことができるようになったというのも一因でしょぅか。
少なくとも昨年は、ダ・ヴィンチ関連を1冊以外は新刊書で読んだものはありません。
今日は、久しぶりに銀行に行ったついでに、駅なかにある有隣堂へ行ってみました。たまたま時間があったのですが、いざ並んでいる本を見ても、あまり手に取る気にならない。
今話題の本は、手前に平積みされているわけですが、ほとんど興味をそそられないのです。結局、一冊も触れずに、ものの5分程度で店を手でしまいました。
よく医者は「世間知らず」で、医学の領域以外のことを知らないと言われます。ですから、意識して医学以外のことを吸収しようと思ってきたのです。
でも、医学と関係ないことについては、さすがにもう自分の好きなことだけにしたいと思うようになってきたのでしょうか。浅く広く何にでも手を出すのではなく、深く狭くてもいいから、何かを極めるというのもいいかもしれません。
ネットの普及で本離れが進んでいると言われていますが、自分の場合はそれだけではないように思います。