2012年2月23日木曜日

下敷き


小学校に入るといろいろと新しい道具、それは主として勉強に関係した物を手に入れることができます。自分の小学校の入学式のあとの教室で撮影した写真があるのですが、机の上には真新しい鉛筆がのっていました。

筆記具のほかには教科書やノートが主役ですが、実は大事な脇役といえるのが下敷き。薄いプラスチック、ポリ塩化ビニールというものでしょぅか、B5サイズのただの薄い「板」ですが、これがけっこう大事だったりするのです。

下敷き無しで鉛筆を使用すると、たいていノートの次のページに筆圧による跡がついてしまいます。跡がついたところに鉛筆で書くと、その部分は色がのらずにムラムラになってしまいます。

もっとも、それを逆手にとって、わざと跡がついたところから文字を浮き立たせて遊ぶということもできたりしますが、とりあえずノートを使うにはあまりウェルカムなことではありません。

ある時は、下敷きは頭をこすって静電気を発生させる「理科」実験上、重要なアイテムになったりします。髪の毛がフワァ~っと立ち上がるのは、誰もが一度は経験したことでしょぅ。

そして、ある時には太陽の観察にも利用されたりします。今みたいに日蝕グラスなんてものを商魂たくましく作る人もいなかった時代には、日蝕では下敷きを通して空を見上げたものです。

ふだんは透明なものや、いろいろな漫画のハャラが書いてある下敷きが人気ですが、このときばかりは地味な無地な黒っぽいものでないといけません。

他にも、カッターで紙を切るときにも下敷きに沿ってまっすぐ切ったりすることにも使えます。赤い透明下敷きの場合は、ノートに書いた赤文字の重要事項を見えなくして、暗記の助けになったりもするのです。

主役ではないけど、主役を引き立てるのは脇役のでき次第。下敷きは隠れたところで、いろいろといい仕事をしているんだなぁと改めて思うわけです。