小学生のときにたいていの方は、耳なし芳一の話を聞いたことがあると思います。いやぁ~、怖かったですよね。体中に般若心経を書き込んで、襲ってくる壇ノ浦で亡くなった平家の亡霊と戦うというのはすさまじい。
もともと、伝承として古くからある物語ですが、広めたのは小泉八雲の小説。小学生的には、小泉八雲が実は外国人で、本当の名前はラフカディオ・ハーンというんだと知っていると、ちょっと偉かったりします。
主人公の芳一の職業は琵琶法師となっていて、古楽器の琵琶(びわ)を使った弾き語りをする人。当然、琵琶というのもどんなものか知る事になるのですが、ほとんど実物は見たことも聞いたことも無い。
まぁ、ギターみたいなものと言ってしまえばそれまでですが、形が果物の枇杷(びわ)に似ているところから名前がきているんでしょうか。枇杷というのは、バラ科の植物でちょうど今頃実が熟する。
昔はけっこう食べたのですが、最近はとんと口にしなくなりました。味としては嫌いじゃなかったんですが、種が大きくて、なんか上げ底の弁当みたいで大きさの割には実が少ないという印象・・・まぁ、今時のアボガドほどではありませんけどね。