スーパーのひとつであるライフが、人材確保のためパート職員にも定期昇給制度を導入という話がニュースになっていました。
なんで、それを話題にするかというと、うちのクリニックでは、スタッフはほとんどがパート職員。開院してからずっと、定期昇給をしています。
いろいろな産業がありますから、他はわかりませんが、クリニックみたいなところでは普通のことだと思っていました。
毎年春に、春闘というのがありますが、通称「ベア」、つまりベースアップで、労働者は基本給を数%上げて欲しいという要求を会社にするわけです。景気が悪いと、簡単には要求は通りませんから、なかなか思ったようにはいかない。
大手自動車産業は、ベアの基準のひとつに成子とが多いのですが、今年はトヨタが前年の2700円を大きく上回る4000円で妥結する見通しらしいです。
内情はわかりませんが、一応基本給20万円とするならこの額は2%ですから、概ねベアの目標となる水準を達成ということになるんでしょうか。
うちのクリニックでも、勤続年数などに応じて定期昇給はだいたい2%程度です。医療は不況の影響を受けないと昔からいわれていましたが、今時はそんなことはありません。皆さん、医療にかかる費用を少しでも減らそうとしています。
クリニックでも、ある程度のコスト削減は求められる時代になっていて、経費の中で最も多くを占めているのは人件費です。
しかし、続けて働いてくれる方が蓄積しているノウハウというのは、クリニックにとっては無形の財産ですから、定期昇給というのはスタッフのモチベーションを保つためにも重要だと思っています。