東京でも、桜の開花宣言がありましたが、自分の行動範囲ではめだった開花はまだのようです。今週は、寒の戻りで冷え込んでいるので、さすがに桜も顔を出せずにいる感じ。
3月もあと1週間という年度末になると、やはり卒業式が大きなイベントの筆頭でしょう。自分は、最後の卒業式に出てから、もう30年だってしまいました。
正直、最後の卒業式の記憶はほとんどない。確か、大学の学部全体が集まって体育館で行われましたが、すごい人数だったことくらいしか覚えていません。
実際、その頃は医師国家試験が2月にあって、それが大学生活最大の関門でしたから、それが終わるとあとのイベントはかなり霞んでしまいます。卒業式とかよりも、その後に始まる研修医生活のほうに気が周りそれどころではありませんでした。
今と違って、卒業した大学に残って医者をスタートする方がメジャーでしたから、あまり人との別れという雰囲気はなくて、皆で次のステージに行くという感覚だったのだろうと思います。
卒業しないと、次のステップにはいけないわけですから、今から考えるともっと卒業を大事にしておけばよかったと思います。これから卒業を迎える方は、30年たって「あー、卒業式はあんなだった、こんなだった」と記憶に残るものにしてもらいたいものです。