ローズマリーというと、洋風肉料理などには欠かせないスパイスの一つ。
この細長い葉っぱが、いい具合に食欲をそそる香りをでしてきます。ハーブのなかでも比較的丈夫なので、けっこうあちこちの庭先で大きく育っていたりします。小さな紫の花は、可憐・清楚な感じがして好感が持てます。
ただ、第一印象というのはけっこう重要で、最初に刻まれた記憶というのは、なかなか簡単に書き換えることが難しかったりするものです。
ローズマリー・・・というと、自分の最初の接点は・・・・映画です。
何だ、そっちかい・・・と言われそうですが、「ローズマリーの赤ちゃん」 は1968年のアメリカ映画。まだ「エクソシスト」がヒットする以前に、悪魔をテーマにした、それはそれは怖い怖い話。
監督をしたロマン・ポランスキーは、この映画公開の翌年にカルト教団の襲撃によって妊娠中の妻を惨殺されるという事件も加わって、とにかくとてつもなくインパクトがありました。
ローズマリーということばと赤ちゃんは一対一で結ばれ、それは記憶の中の恐怖の領域にROM格納されている感じで、植物との関連は何度上書きしてもRAMにしか書き込めていないようです。