今のところ、最も全集に近いのがアダム・フィッシャー。ハンガリー出身のアダムとイヴァンの兄弟で有名ですが、アダムは兄の方で1949年生まれ。自ら組織したハイドン管でのハイドン交響曲全集が有名です。
2015年からデュッセルドルフ交響楽団の首席指揮者となって早々に、マーラー・チクルスを開始しました。これまで、第1番、第3番、第4番、第5番、第7番、第8番、大地の歌が登場しています。
全体の録音のバランスが良くて、響き具合もちょうど良く大変聴きやすい。癖の少ない、ある意味特徴が少ない演奏ですが、丁寧な音作りを心掛けているように思います。第3番と大地の歌は、独唱にマーラーでは、お馴染みとなったアンナ・ラーションが登場するのが嬉しい。
すでに、一番大掛かりで全集に鬼門になりやすい第8番をこなしたのでリーチしたようなもの。残りの第2番、第6番、第9番は元々の契約で2020年内までに収録するらしい。
ミネソタ管とのマーラー・チクルスは2016年に開始、最初から統一されたアルバム・デザインとなっているので、全集を目指していることは間違いない。
これまでに、第1番、第2番、第4番、第5番、第6番が登場していますが、このペースだと10年計画なんでしょうか。
ヴァンスカのマーラーは、やや早めのテンポでシャープに切り込んでくる演奏です。止めるところはしっかりと止めて、音符の一つ一つを際立たせるような感じ。
他には、佐渡裕がトーンキュンストラー管との間で、第2番と第5番を収録しており、是非日本人指揮者としては3番目の全集を目指してもらいたいものです。
フランス人のフランソワ=グザヴィエ・ロトは、初演オケである ケルン・ギュルツェニヒ管と第3番、第5番を録音して好評でしたが、最新作の第1番は自分の手兵である古楽オケのレ・シエクルと第1番で、ちょっと方向性がわかりにくくなった。
これら以外にもいろいろとあるとは思いますが、さすがに全部を把握するわけにもいきません。いずれにしても、指揮者を目指す以上はいつかは制覇したい山の一つがマーラーでしょうから、挑戦する者は次から次へと登場してきそうです。
ヴァンスカのマーラーは、やや早めのテンポでシャープに切り込んでくる演奏です。止めるところはしっかりと止めて、音符の一つ一つを際立たせるような感じ。
他には、佐渡裕がトーンキュンストラー管との間で、第2番と第5番を収録しており、是非日本人指揮者としては3番目の全集を目指してもらいたいものです。
フランス人のフランソワ=グザヴィエ・ロトは、初演オケである ケルン・ギュルツェニヒ管と第3番、第5番を録音して好評でしたが、最新作の第1番は自分の手兵である古楽オケのレ・シエクルと第1番で、ちょっと方向性がわかりにくくなった。
これら以外にもいろいろとあるとは思いますが、さすがに全部を把握するわけにもいきません。いずれにしても、指揮者を目指す以上はいつかは制覇したい山の一つがマーラーでしょうから、挑戦する者は次から次へと登場してきそうです。