夏季臨時休診

夏季臨時休診のお知らせ 8月14日(金)~8月19日(水)臨時休診します。

2020年3月14日土曜日

ノザキのコンビーフ缶


缶詰と言われて思い出す代表的な物の一つが、ノザキのコンビーフ。

何しろも缶切りで開けるのではなく、全周に入っている切り込みに沿って、くるくるとテープ状に巻き取っていくというのが特徴的。

文章で説明しようとしても、なかなか伝わりにくいのですが、一度経験した方はピンっと来るはず。こういう開け方をするものを「枕缶」というらしい。

たぶん物心ついた時からこのデザイン。細かい変更はあるかもしれませんが、ほぼ変わっていないんじゃないかと思います。

ところが、今年になってこの缶が変わるというニュースがありました。缶を作る機械が老朽化したため、それに伴いアルミ缶で開け方は簡単になるらしい。

ニューデザインは3月16日発売予定のようですから、この旧式を見かけるのはこれが最後かもしれません。

2020年3月13日金曜日

パンデミック


先頃、WHOが現在世界中で問題になっているCOVID-19(新型コロナウイルス)の流行をパンデミックと認定しました。

パンデミックは、公衆衛生上の用語で、感染症の広がりを表します。基本的には、流行している地域の広さによって3種類に定義されるマックスの状態を意味します。

① endemic エンデミック(地域流行)
特定の人々や特定の地域に限定して、恒常的に発生している状態。
② epidemic エピデミック(流行)
特定の集団内で、感染症が広がる状態。特に、急速に大規模拡散する場合をアウトブレイク outbreakと呼び、1月の武漢の状態が典型的。
③ pandemic パンデミック(汎発流行)
国中や世界中で、感染が拡大した状態。

少なくとも南極以外の世界中の大陸で感染が確認された時点で、パンデミックであることは確定です。COVID-19については、数週間前にすでにパンデミックと呼べる状況であったので、「今更」とか「やっと宣言した」という感想が正直な所。

2009年の新型インフルエンザの流行以来のパンデミック宣言ですが、確かに宣言が出されると物理的・精神的なストレスが高くなる。また各国の対応にも、様々な強制力が加わることの免罪符になりやすい。

COVID-19については、比較的死亡率が低い事もあって、政治的配慮がかなり加わっての遅めの宣言であることは否めませんが、緊張感はより高まりました。

ただし、発生源となった中国国内の発生は確実に減少に転じているようですから、回復の兆しが見え始めているところもあります。ただし、中国並みの制限を各国が取れるとは思えないので、世界規模では収束にはまだまだ時間が必要です。

パンデミックはpan(汎発の)とdemos(人)が合わさった言葉で、人が抜けるとpanic(パニック)になってしまいます。国内では特別措置法が可決され、いろいろな制限が増えるかもしれませんが、冷静に対応するしかありません。

2020年3月12日木曜日

共存、・・・共栄?


久しぶりの出会いは突然でした。

角を曲がったら、あなたはいきなりいましたね。目と目が合って、私もあなたも足が止まりました。

道の端と端に分かれて、お互いを意識しながら行き過ぎましたよね。

縦と横の糸が重なった瞬間でした。私は、これからも元気でと心の中で思ったのですが、通じましたでしょうか。

2020年3月11日水曜日

ライズ


否が応にも、自動車業界ではトヨタの一人勝ち状態が続いています。

売れている車の車種としては、今どきはSUVが大人気で、トヨタの場合ハリアーとレクサスNXが中心だったのが、C-HRが加わり売り上げも上々でした。

去年、さらにカタログにRAV4が復活し、またもや売れまくった。今年は、さらにコンパクトなライズが追加され、もうお互いに食い合っている状態。

ライズは、デザイン的にはRAV4に似ている感じですが、基本的には「リッターカー」と呼ばれる排気量1000ccクラスで、実際のところ作っているのはダイハツ。トヨタはOEMで販売しているもの。ダイハツ・ブランドではロッキーという名で販売しています。

軽井沢の地名がどんどん広がって、ここも軽井沢? という状態になったのと同じで、SUVという表記はここまで来ると疑問ありです。

Sport Utility Vehicleを略してSUVで、元々はオフ・ロード向きの4WD車の中で、オン・ロードもこなすスタイリッシュなものを呼ぶまとめた名称。

さすがにここまで来ると、街乗り専用で、形だけ大きめにしただけと言わざるをえない。まぁ、呼び名なんてどっちでもいいと言えばいいんですけどね。


2020年3月10日火曜日

LAMY サファリ


万年筆は高くて書きやすいのは当たり前・・・・ですが、パソコンが普及した現代で手書き文字を書く機会はかなり減ってしまいましたので、普段使い用として、ボールペン並みの値段で書き味の良いものが欲しい。

日本の大手筆記具メーカーのPILOTが出したカクノは、1本が何と1000円、愛らしい丸みのあるデザインで文具女子の心を鷲掴み。ペン先はニッコリ顔のデザインで、可愛すぎです。

ただし、おじさんが使うにはちょっと抵抗があります。

そうなると、世界で一番売れているカジュアルな万年筆と言われているサファリがおすすめ。

実売価格は2000~3000円くらいですが、色の組み合わせはめちゃくちゃたくさんあります。独創的なデザインは、いかにもハードユースに耐えられそうなガッツが感じられます。とは言っても、自分が選んだのは入れたインクがわかりやすいスケルトン。

LAMYは1930年創業のドイツのブランド。もともとはパーカー社の弟分みたいなかんじだったようですが、60年代に二代目が引き継いでから今の路線がはっきりしてきたようです。

書き味は、多少当たり外れがあるかもしれませんが、全般的に価格を考慮すれば十分すぎるなめらかさ。ドイツの学生には絶大の人気があるそうです。

2020年3月9日月曜日

進行中マーラー・チクルス

マーラー交響曲の録音で、現在進行形で全集化が期待されるものが当然あります。

今のところ、最も全集に近いのがアダム・フィッシャー。ハンガリー出身のアダムとイヴァンの兄弟で有名ですが、アダムは兄の方で1949年生まれ。自ら組織したハイドン管でのハイドン交響曲全集が有名です。

2015年からデュッセルドルフ交響楽団の首席指揮者となって早々に、マーラー・チクルスを開始しました。これまで、第1番、第3番、第4番、第5番、第7番、第8番、大地の歌が登場しています。

全体の録音のバランスが良くて、響き具合もちょうど良く大変聴きやすい。癖の少ない、ある意味特徴が少ない演奏ですが、丁寧な音作りを心掛けているように思います。第3番と大地の歌は、独唱にマーラーでは、お馴染みとなったアンナ・ラーションが登場するのが嬉しい。

すでに、一番大掛かりで全集に鬼門になりやすい第8番をこなしたのでリーチしたようなもの。残りの第2番、第6番、第9番は元々の契約で2020年内までに収録するらしい。

オスモ・ヴァンスカは1953年生まれのフィンランドの指揮者。当然シベリウスやニールセンなどを得意としますが、2003年からはミネソタ管弦楽団の首席として活躍しています。

ミネソタ管とのマーラー・チクルスは2016年に開始、最初から統一されたアルバム・デザインとなっているので、全集を目指していることは間違いない。

これまでに、第1番、第2番、第4番、第5番、第6番が登場していますが、このペースだと10年計画なんでしょうか。

ヴァンスカのマーラーは、やや早めのテンポでシャープに切り込んでくる演奏です。止めるところはしっかりと止めて、音符の一つ一つを際立たせるような感じ。

他には、佐渡裕がトーンキュンストラー管との間で、第2番と第5番を収録しており、是非日本人指揮者としては3番目の全集を目指してもらいたいものです。

フランス人のフランソワ=グザヴィエ・ロトは、初演オケである ケルン・ギュルツェニヒ管と第3番、第5番を録音して好評でしたが、最新作の第1番は自分の手兵である古楽オケのレ・シエクルと第1番で、ちょっと方向性がわかりにくくなった。

これら以外にもいろいろとあるとは思いますが、さすがに全部を把握するわけにもいきません。いずれにしても、指揮者を目指す以上はいつかは制覇したい山の一つがマーラーでしょうから、挑戦する者は次から次へと登場してきそうです。


2020年3月8日日曜日

マーラー交響曲全集総覧

マーラーの交響曲全集と呼べるものを、ずっと取り上げてきましたが、実はこれら以外にもいくつかピックアップしなかったものもあります。

TeldecとNAXOSからも「全集」と銘打ったセットがでているのですが、いずれもあまり知られではない複数の指揮者とオーケストラも複数です。しかも、また著作権切れを狙った古い音源をまとめたものも多数あったりします。

コンセルトヘボウ管のセットはBD、DVDによる映像全集としてなかなか面白いのですが、何しろ価格が高め。バイエルン放送響の指揮者バラバラのセットもあります。同じく、ニューヨークフィルの放送用音源を用いた自主製作盤というのもあって、有名な指揮者が勢ぞろいという企画物もありますが入手困難です。

つまり、全集と呼べるものをどう定義するかということなんですが、基本的には何らかの事柄に合致するものを「全て」「集めた」ものが全集と言われるとは当たり前の話。「マーラーの交響曲」と呼ぶからには、マーラーが作曲した完成している交響曲第1番~第9番が含まれるのは最低条件。

惜しくも全集完成とは呼べない高名なマーラー振りの指揮者は多数いるわけで、これまでに登場しなかった人だけでも、古い所でホーレンシュタイン、ミトロプーロス、バルビローリ、コンドラシン、比較的新しいところでメータ、ムーティ、ジウリーニなどは残念賞です。

マーラー自身が交響曲と呼んではいますが、実質的には連作歌曲である「大地の歌」と、未完の第10番については、含まれていることが望まれますが、抜けてもしょうがないかなとあきらめがつく。マーラーのオーケストラ伴奏歌曲集については、交響曲との関連が深いものが多数あるので、オマケとしてあれば嬉しい。

演奏者から見ると、クラシックは指揮者とオーケストラの組み合わせで、オケの音色の特徴も言われますが、どちらかというと指揮者の意図がどう演奏したいかに反映されるので、「同一指揮者」による全集が原則となります。当然、その指揮者が全集としてのセットの発売に同意していることも大事。

オーケストラについも、できれば同一オケで統一されていることが望ましいのですが、それを言っちゃうと、バーンスタイン、アバド、ブーレーズ、そしてラトルも外れてしまいますのでここは許容するしかない。

最初から全集を意図して録音が始まったものは、当然商売になるかどうかわかりませんから多くはありません。通常は、これは行けるとなって全集にしようとなっていくわけでしょうから、基本的に完成した時で順番をつけてみます。

1967年(1960-) バーンスタイン / ニューヨークフィル、ロンドン響(第8番のみ)
1971年(1967-) クーベリック / バイエルン放送交響
1971年(1962-) ハイティンク / コンセルトヘボウ管
1974年(1963-) アブラヴァネル / ユタ響
1976年(1971-) バーンスタイン / ウィーン・フィル、ロンドン響(第2番のみ)

1982年(1976-) ノイマン / チェコ・フィル
1983年(1970-) ショルティ / シカゴ響
1986年(1977-) テンシュテット / ロンドン・フィル
1986年(1985-) インバル / フランクフルト放送響
1988年(1985-) バーンスタイン / コンセルトヘボウ管など
1989年(1982-) マゼール / ウィーン・フィル

1991年(1984-) ベルティーニ / ケルン放送響
1991年(1988-) 若杉弘 / 都響
1993年(1980-) 小澤征爾 / ボストン響
1993年(1987-) タバコフ / ソフィア響
1994年(1980-) アバド / ウィーンフィル、シカゴ響、ベルリン・フィル
1995年(1992-) ワールト / オランダ放送フィル
1996年(1990-) スヴェトラーノフ / ソビエト国立響
1996年(1985-) シノーポリ / フィルハーモニア管

2002年(1986-) ラトル / バーミンガム市響、ウィーン・フィル、ベルリン・フィル
2003年(1988-) ギーレン / 南西ドイツ放送交響
2004年(1986-) シャイー / コンセルトヘボウ管、ベルリン放送響(第10番のみ)
2007年(1986-) ラトル / バーミンガム市響、ベルリン・フィル
2009年(2001-) トーマス / サンフランシスコ響

2010年(1994-) ブーレーズ / ウィーン・フィルなど
2010年(2006-) ジンマン / チューリッヒ・トーンハレ管
2011年(2011-) マゼール / フィルハーモニア管
2011年(2003-) ノット / バンベルク響
2011年(2007-) ゲルギエフ / ロンドン響
2012年(2007-) ヤルヴィ / フランクフルト放送管
2014年(2009-) シュテンツ / ケルン・ギュルツェニヒ管

バーンスタインの2番目のセットは映像として発売されたもの。バーンスタインの3番目のセットは、亡くなったため未収録だった第8番を70年代映像のウィーン・フィルを流用。
ラトルの2番目のボックスはウィーンフィルによる第9番をベルリンフィルに差し替えた物。

並べてみて気がついたトリビア。

最初に全集を完成したのはバーンスタイン。ウィーン・フィルのみというのはマゼールだけ。ベルリン・フィルだけで完成した指揮者はまだいない。全集化に一番貢献しているのは、たぶんコンセルトヘボウ管。

最初に全集録音を始めたのもバーンスタイン。続くのがハイティンク、アブラヴァネル、クーベリック。複数の全集完成はバーンスタイン(一部重複はあるけど)とマゼール。ラトルは演奏の入れ替えだけで、複数とは云い難い。

一番短期間で完成したのはライブでたった1年間の2回目のマゼール。次がインバル。同一オケで一番時間を要したのはショルティと小澤の14年間。複数オケならブーレーズの17年間。

やはり、マーラー生誕100周年、没後50年を契機にバーンスタイン、ハイティンク、クーベリックらが今日のマーラー人気の先駆者となり、彼らに触発されて70年代後半から80年代に多くの全集が企画されていったように思えます。

そして、生誕150周年、没後100年の2010年頃に再びピークが来たようですが、当分はアニバーサリーは無いので、今後は人気は落ち着いて継続して、年に1セットずつくらいが登場するのかもしれません。

2020年3月7日土曜日

Maurice Abravanel Utah SO / Mahler Complete Symphonies (1963-1974)

現在までに登場した同一指揮者によるマーラー交響曲全集としては、おそらく最後の一つとして紹介するのは、アブラヴァネル指揮ユタ響の全集。

何で、最後まで残ったかというと、日本ではほとんど紹介されてこなかったということ。そして、現在でもそれほど重要視されているとは云い難い状況です。

60年代に(おそらく著作権もクリアしたので)各レコード会社は、一斉に人気指揮者を登用してマーラー全集を録音し始めました。それらの話題性十分の全集からすると、あまり人に知られていない指揮者で、しかもアメリカの田舎のオケ(御免なさい!)によるものでは到底太刀打ちできないと思われたのかもしれません。

バーンスタインはColumbiaで1960年スタート。ハイティンクはDeccaで1962年スタート。そして、クーベリックがDGで1967年という具合なのに対して、アブラヴァネルは1963年スタートですから、遅れはとっていません。

モーリス・アブラヴァネル(Maurice Abravanel、1903-1993)は、現在のギリシャ、当時のオスマン・トルコ生まれのユダヤ系で、1920年代からドイツで活躍。

しかし、社会不安からフランスに渡り、ブルーノ・ワルターの薫陶をうけますが、フランスの反ユダヤ主義台頭によりオーストラリアを経てアメリカで活動しました。

1946年にソルトレイクにあるユタ交響楽団の常任の職を得て、1979年に引退するまで同楽団と共に活動しました。世界を放浪したユダヤ人がアメリカで安息の場所を見つけたみたいな話は、マーラーとも一脈通じるところがあります。

1963年 第8番 ジャニーヌ・クレイダー、バランセ・クリステンセン、リン・オウエン、ナンシー・ウィリアムズ、マーレナ・クレインマン、スタンレー・コルク、デイヴィッド・クラットワージー、マルコム・スミス
1964年 第1番、第7番
1967年 第2番 ビヴァリー・シルズ、フローレンス・コプレフ
1968年 第4番 ネタニア・ダウラツ
1969年 第3番 クリスティーナ・クルースコス、第9番
1974年 第5番、第6番、第10番(アダージョのみ)

数少ないアブラヴァネルのマーラーの評価は、オケが下手すぎというところに集約されますが、実際聴いてみると確かに「?」というところが無いわけではありません。録音の問題かもと思いたいところですが、楽器素人の耳にも鳴らし方が不安定なところがあります。

全部がCD10枚に収まっているので、遅い方の演奏ではないはずなんですが、何かゆったりしたテンポが目立ちます。もちろん、決定的な欠点があるわけではない「普通」の演奏ということなんですが、確かにセールス・ポイントは見つけにくい。

それでも、マーラー受容が進む以前に、マイナーなレーベル(ヴァンガード・レコード)が、マイナーな指揮者とマイナーなオケで、一生懸命取り組んだ結果は簡単に切り捨ててしまうには忍びないものがあります。

個人的なことですが、自分が唯一アメリカ本土で行ったことがあるのはソルトレイクで、モルモン教の総本山がある山裾の静かな田舎町という感じでした。そして、こどもの時に家の近くにモルモン教の教会があって、背の高い外国人が布教のためしょっちゅう巡回していました。

そういう意味で、何かユタ州には馴染み深いものを感じるので、今になってユタ州の楽団に巡り合うというのもちょっと嬉しい感じがします。

2020年3月6日金曜日

梅? いいえ、桜です


東急田園都市線、江田駅前。国道246号を横断したすぐのところに、満開の・・・桜です。

遅咲きの梅かと勘違いしそうですが、何故かこの一本だけは毎年早咲きすることで、地域に知られた桜の木。

早咲きは河津桜などが有名ですが、そのあたりから移植したものなんでしょうか。

どうせなら、この木から接ぎ木して、付近一帯で早めのお花見ができるようにするのもありかもしれません。

でも、一本だけというのも、それはそれで魅力ですかね。

2020年3月5日木曜日

Markus Stenz GOK / Mahler Complete Symphonies (2009-2014)

2019年までに登場した、同一指揮者によるマーラーの交響曲全集としては、最新のセットとなるのがマルクス・シュテンツのもの。演奏はケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団です。

シュテンツ(Markus Stenz)は、1965年生まれでドイツ人。1989年からハンス・ヴェルナー・ヘンツェが創設した、モンテプルチャーノ音楽祭の芸術監督を1995年まで務め注目されました。1994年にはロンドン・シンフォニエッタの音楽監督、1998年には岩城宏之の後任としてメルボルン交響楽団の音楽監督、そして2003年にはケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団の首席指揮者となっています。

ケルン・ギュルツェニヒ管弦楽団は、日本での知名度は高いとはいえませんが、1827年創設で歴史があり、首席にはギュンター・バントの名もあります。2015年からはシュテンツに変わってフランソワ=グザヴィエ・ロトを迎え、彼もまたマーラーに挑んでいます。マーラーとの関連もあり、第3番と第5番の初演はマーラー自身の指揮によって、ケルン・ギュルツェニヒ管が演奏しています。

2009年
第4番 クリスティアーネ・エルツェ
第5番
少年の魔法の角笛(14曲) クリスティアーネ・エルツェ、ミヒャエル・フォレ
2010年
第2番 クリスティアーネ・エルツェ、ミヒャエラ・シュースター
第3番 ミヒャエラ・シュースター
2011年
第1番、第10番(アダージョのみ)
第8番 バーバラ・ハーフェマン、オーラ・ボイラン、クリスティアーネ・エルツェ、アンナ・パリミナ、ペトラ・ラング、マリア・ラドナー、ブランドン・ジョヴァノヴィチ、ハンノ・ミュラー=ブラハマン、ギュンター・グロイスベック
2012年 第7番
2013年 第6番
2014年 第9番

このセットは、単売のものはSACDでしたが、昨年登場したボックスセットは通常CDですが、早くも入手困難になりつつあります。また、ボックスには「少年の魔法の角笛」は含まれていません。

全体的には、クリアな音質で切れのあるマーラーという印象。感情に流されるわけではなく、冷静に音を紡いでいくのですが、要所要所ではビシッと決めることで、シュテンツらしさを感じることができます。

日本では、2010年にNHK響と演奏した第2番が話題になりネット動画で視聴可能です。全集でも、同年の録音ですが、だいたい同じ演奏がきけます。何と言っても、最終楽章でのドラムロールのクレッシェンドの長さは驚かされます。ためにためて大爆発を引き起こす演奏です。エルツェ、シュースターらの独唱も比較的癖が無く素直な声質で聴きやすい。

シュテンツは、最近はオランダ放送フィルと活動していて、マーラーのネット動画も公開されています。今後も活躍が期待される指揮者の一人です。

2020年3月4日水曜日

薄れる季節感


夏が熱くて、秋らしい秋がなかったように思います。冷え込みがないためか、街の紅葉も美しくなかった。

さらに暖冬。例年、1月から2月は毎朝、車の窓ガラスの霜取りが日課みたいなものですが、今年は薄っすらとして霜が数回ついただけ。

冬景色はどこにいったものか。車のタイヤも冬用に交換してますが、まだ必要性を感じたことは一度もありません。

そもそも、雪らしい雪が降っていない。

気がついたら、もう3月。新型コロナ騒動のせいもあって、季節の変化を探すみたいな余裕はどっかに消し飛んでしまいました。

日本人が培ってきた豊かな感性は、四季の移り変わりの中から芽生えてきた部分が多いと思いますので、このまま春が来てしまうと寂しい限りです。

2020年3月3日火曜日

雛祭り


桃の節句です。

いつもなら、何となく華やいでうきうきするイベントがたくさんあるし、それぞれの家庭でも賑やかな食卓が準備されるところ。

今年は、新型コロナウイルス・・・COVID-19の騒ぎのせいで、不安一杯、疑心暗鬼が広がる雛祭りかと。

政府からイベントの自粛、学校休校の呼びかけなどがあり、各人各様に対応に苦慮していることと思います。

コンサートが中止になったり、スポーツが無観客で行われたり、その一方で決行して賛否両論を招いたり、急に家にいることになるこどもたちもどうしていいかわからない。

その一方で、政治資金集めパーティを開く政治家がいたり、感染の可能性のある人の追跡が甘かったり、政府の対応も何かなぁという感じ。

そもそも、感染リスクの優先度で言えば、真っ先に何とかしたいのは通勤の満員電車と言われていますが、これに対しては何の動きもありません。

消毒用のアルコールは、使用量が増えていることは間違いなく、うちのクリニックでも、明らかに消費量が増えています。ただしアルコールは、相変わらず不足気味で注文するといつもより遅れますが、何とか手に入るようになりました。

あいかわらず、まったく入手できる見込みが立たないのがマスク。花粉症の時期でもあるのでもともと需要が高く、メーカーは増産していると言われていますが、まったく見かけません。

すでに、日本だけでなく、世界的にも経済的停滞はじわじわと始まっていますが、この問題がリーマンショック以来の打撃になることは間違いない。

とにかく、早くに収束することを願うしかありません。

2020年3月2日月曜日

おいおい、どーかしてる


新型コロナウイルスによる騒動は、長期化する様相を呈してきました。

もしも、もしもですけど、オリンピックが中止とかになったりしたら、経済的な打撃は物凄いことになる。国内の不況は、相当に深刻なものになると予想されます。

そういう意味でも、これ以上にウイルスを拡散させないことは現時点で最重要課題だとは思いますが、様々な関連したデマが先行して拡散している状況は、どーかしてるとしか言いようがない。

マスク、アルコールが手に入らないというのは理解できます。ところが、ウォッカのようなアルコール分の多い酒まで売り切れ続出って・・・・

先週はトイレットペーパーが手に入らなくなりました。マスクと同じ紙製品だから? 中国で生産されているものが多いから?

トイレットペーパーは、通年生産されている商品で、普通に消費していれば不足することは無いものです。

昨日、スーパーに行ったら、カップ麺の棚が空っぽ。無駄に家から出ないようにという話ですから、まだ理解できなくはない。

驚いたのはコメの棚も空っぽなこと。

米ですよ。ほぼ100%近く日本産ですよ。新米だけでなく、古米、古古米とかまで貯蓄されているものですからね。もう、まったく理解できない。

もっとも、こういうある種の「パニック」を誘発する最大の原因は不安です。現状を正しく冷静に判断する情報が無い事が問題。

特にネット社会になり、正しい事よりも間違った事が簡単に急速に広まるようになったということ。メディアはデマが広がったことを報道することで、さらなるデマを誘発するという悪循環もあると思います。

とにかく、早急に根本的なウイルス問題が収束しないと、さらなる問題が出てきそうで、そっちの方がより深刻度を増すかもしれません。

2020年3月1日日曜日

ファーバーカステル


自前で購入した万年筆で、一番高価なものがファーバーカステルというブランドのもの。

一番高価と言っても、定価で5000円くらいのものなんですが、普段使いのボールペンからすれば、だいぶ高いものです。

一般の外国の万年筆メーカーとしては、一般的にはあまり知られていませんが、ドイツの老舗ブランドで歴史があります。

1761年にニュルンベルクでカスパー・ファーバーが鉛筆を作り始めたのがスタート。1851年に後継者のローター・フォン・ファーバーが鉛筆の六角形で長さ・太さ・硬度の基準を制定し、これが今でも標準仕様として通用しているんです。

その後ローターの孫娘のオッテリーが嫁いだ先と名前を合わせてファーバーカステル伯爵家と改め、現在も伯爵家が経営しているそうです。

伯爵コレクションと名付けられたシリーズは、どれも10万円以上するようなもので、さぞかし書き味が良いんだろうと思いますが、さすがに手が出ません。

これのペン先は当然ステンレスで、しかもEF(極細)ですから、カリカリ感はあるのですが、普通の安い万年筆とは一線を画する書き味です。外国のEFは日本のFくらいとよく言われていますが、これはまさにEFの細さです。

軸も細めでスタイリッシュなんですが、細いと書き疲れしやすいところが、重さのバランスがいいのか、意外と手に馴染む感じが好ましい。

ちょっとだけ高級感も感じられて嬉しい逸品というところでしょうか。