クリニックの夏季臨時休診のお知らせ
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2022年8月2日火曜日

俳句の勉強 15 勝手に夏井いつき

毎週見たくなる数少ないテレビ番組の一つが、TBSの「プレバト」です。もともとは「プレッシャー・バトル」というタイトルで2012年から始まったのだそうですが、芸能人のいろいろな才能を「査定ランキング」する内容になってからは、やはり一番人気なのは「俳句」で間違いない。

この俳句のコーナーを、一番人気に押し上げただけでなく、全国に自分のようなにわか俳人を増やした原動力になったのが、夏井いつき氏です。「夏井いつき」は俳号(俳人のペンネーム)で、年も自分とほぼ同じ。まず、そこに親近感を感じます。

また、最近放送された氏の「仕事の流儀」についてのドキュメントにも感化されました。毎日、物凄い量の投句に目を通すのですが、「つまらない」と思ったときは、自分がその俳句の良さをわかる力が不足しているのかもしれないと考えるのだそうです。

夏井氏は、伝統的な結社は持たず「いつき組」という「俳句集団」の組長を名乗っています。氏によると、俳句集団とは自分と一緒に俳句を作って楽しむ入るのも出るのも自由なグループで、自由に組員を名乗ってもいいらしい。

俳句を作ってみると、自分だけで作って楽しんでいるだけでは、どうにも限界があります。結社に参加して、主宰と呼ばれる「師」のもとで切磋琢磨するのが一番良いのはわかっていますが、なかなかそのような句会にでかけていくというのが難しい。

直接見たことも聞いたこともない俳界の重鎮の結社に入るよりも、テレビで伝わる人となりがわかった氏のネットを活用した「いつき組」の取り組みは、自分にも入りやすいと感じました。

一番のメインの道場となるのは、「おウチで俳句」というサイト。サイト名が示すように、いろいろあちこち行かなくても、家の中だけでも俳句の「タネ」は山ほど見つかるというコンセプト。そして、毎月、テーマが出され、それに対して投句するもの。

もう一つ、氏の本拠地、愛媛県松山市が運営する「俳句ポスト365」というサイトがあります。正岡子規をはじめ多くの俳人の出身地である松山市は、俳句に関しては大変力を入れていて、こちらは毎月のテーマに対して無料で投句ができ、うまくいけば氏の選評がつくかもしれません。

当面、この2つのサイトに、毎月4~5句くらいを投句していこうと決心しました。思いついた物をただ出せばいいというもんじゃないことはわかっているので、人に見てもらうからにはその何倍もの俳句を作って自選自捨しなければなりません。

それと、氏はYouTubeで自身のチャンネルを持っていて、俳句のさまざまな話題を提供してくれているのも大いに助かります。本で活字だけで勉強するより、目で見て耳で聴く勉強の方がはるかに効率的です。


実は、前に出した「夏の海」は、俳句ポスト365の7月のお題でした。結果がどうなるかは8月下旬のお楽しみ・・・で、早速、8月のお題に挑戦します。

何と使う季語は「原爆忌」です。原子爆弾が広島に投下されたのが昭和20年8月6日、そして長崎に投下されたのが8月9日です。それぞれを別々に「広島忌」、「長崎忌」と呼ぶこともありますが、なかなか重たい響きのある季語なので、特に戦争の実体験の無い自分としてはかなり困りました。

しかも、この季語の面倒なところは、広島に限れば晩夏の季語ですが、実は8月7日ごろが立秋なので、暦の上ではそこから秋。つまり、長崎忌は初秋の季語なんですね。歳時記によって、原爆忌を夏の季語として扱ったり、秋の季語として扱ったりと一定していません。

この季語から連想されることも、原子爆弾の怖さとか、戦争の悲惨さとか、平和を祈念するなど、誰でも考えることは同じで、類想・類句になりやすい。何とかオリジナリティを出そうとするには、やはり実際に見たものを材料にするのが一番です。

長崎は高校生の頃に一度行ったんですが、もう記憶に残る映像はほとんどありません。一方、広島なら何年か前に平和記念公園を訪れたので、この時の写真を眺め直しました。

原爆忌焼け煉瓦の間土伸びる

原爆ドームに残された焼けた赤煉瓦の壁は、年々少しずつ崩れているくので、そのたびに修復されひびを埋めるコンクリートの線が増えています。増えるたびに平和を訴えようとする人々の気持ちが、ずっと続いているんだなぁと感じました。「隙間」としたいところを「間」だけに省略し、「コンクリート」も長すぎるので「土」と言い換えたのですが、無理に字数を合わせた感は否めない。

で、これは却下して、最終的に投句したのは次の2句。

原爆忌手を止め未了の「黒い雨」

銀翼にフラッシュバック原爆忌

中学の夏休みの定番の宿題、読書感想文で選んだのが井伏鱒二の原爆小説の名作「黒い雨」だったんですが、その重苦しさに途中辞めになってしまい、いまだに完読していません。「」で囲むと作品のタイトルのような固有名詞を表現できます。

時々けっこう低空飛行の大型旅客機を見ることがありますが、おそらく被爆者の方々はそういう飛行機を見ると、B29爆撃機を思い出して恐怖を感じるのだろうと思います。飛行機の別名が「銀の翼」です。最初は、「思い起こすや」とかを使おうと思ったのですが、「フラッシュバック」は(日本語化した)英語ですけど、心的外傷(トラウマ)により突然記憶が蘇り恐怖を感じるという意味がまさにぴったりです。