昨夜は新百合ヶ丘で、関節リウマチの勉強会でした。聖マリアンナ医科大学の山田先生が、話題の話を取り上げて解説をしてくださるので、是非にと出席をさせていただいたわけです。
以前にも一度参加したことがある会なのですが、リウマチの薬を販売している製薬メーカーが主催の会合なんです。横浜北部~川崎界隈の開業医や病院の先生が集まるので、互いの病診連携・診診連携などにも役に立つ意義のある会です。
昨日のメインのテーマは「感染症」です。抗リウマチ薬、特に生物学的製剤という薬を使用している場合は、合併症あるいは薬の副作用としての感染症に対して、最も注意を払っていないといけないわけで、この手のテーマの話は何度聞いても足りることはありません。
また、先月新しい診断のための分類基準がアメリカの学会で発表されたのをうけて、これについも考え方を解説していただきました。
今までは臨床家の経験的なところから、リウマチだろうと思ってもなかなか基準を満たさず治療の決断に悩むケースが多々あったわけです。新しい基準は、このようなケースも的確に拾い上げることができそうという点でも山田先生も評価されているようです。
ますます、早期の発見と早期の治療が求められ、あわよくば早期の寛解(治癒に近い状態)を目標とすることの現れであり、実際に診療をしている自分たちは一層注意深く診療を行わなければならなくなりました。
今回は、自分にも何か話せということでしたので、せっかくですからリウマチの手の変形の手術について少しだけ紹介をさせていただきました。
リウマチ手の手術をしている施設はけっこう少なく、多くのリウマチ専門医は内科系でも外科系でも、手術してもあまりよくならないと思われている傾向があります。
もちろん患者さんの要望のハードルが高いため、なかなか満足できる結果がでないことも少なくありませんが、適応をしっかりと考えれば、多くの機能的・外見的なアドバンテージがあるのです。
また、次の機会にも是非参加できるように、引き続き時代に遅れないように努力を続けなければなりません。