来ったぁ~!! 2年ぶりのオリジナル・アルバム。
昨年は結成20周年で。ベスト盤とライブでがんばってました。最近ではヤマピ~の月9ドラマ「ブザービート」で主題歌の「イチブトゼンブ」であいかわらずの人気を誇ったわけです。
良しにつけ悪しきにつけ、日本でほぼ唯一のロックバンドと言えるのはB'zだけです。バンドはいろいろあっても、バンドとしての演奏ではロックを感じられるのはこの人達だけです。
とは言っても、結局ギターの松本のサウンドメイクと稲葉のシャウトがすべて。例えばポルノは言ってみれば、B'zのコピーみたいなものだと言ったら、ファンには怒られるかも知れません。ポルノはポルノでいいところがあるんですが、少なくともロックではない。
じゃあ、おまえはB'zのファンなのかと聞かれると、実はそうでもない。
松本のギターは確かに典型的なハードロックギターで、チョーキングを多用して、ディストーションをかけ、高音域での早弾きなどは昔ながらのサウンドです。稲葉のボーカルも、イアン・ギラン以来の伝統的なヘヴィなシャウト。ライブでの観衆の引っ張り方も、まぁ普通でしょう。
嫌いじゃありませんし、ある意味オールド・ロック・ファンも安心して聞ける・・・んですが、なにしろタイトルをはじめとして、うけることを前提としたサウンド作りが目立つのが気になるところ。
ときメモのテーマソングなんぞを担当したり、アイドルに曲を提供したりと、どうもいまいちピンとこないのであります。
さて、そんなわけでニュー・アルバムですが、けっこう短い曲が多いですねぇ。出だしは松本のギターによるイントロダクション。その後から、のりのりの曲が、次から次へとノンストップメドレーのように飛び出してきます。ステージでのライブでは、客を一気にのりのりにするにはもってこいでしょう。
とにかく、内容的にはさすがにベテランですから、はずれはない音作りで、あまり文句のつけようがありません。あまり文句を言わずに黙って楽しめばいいんじゃないでしょうか。