2009年11月20日金曜日

Let's 医師会 11月

今日は医師会の理事会。例によって議論百出。

特に新型インフルエンザ関係は、誰も答えを持っていないので、何を聞いても結論はでないという状態がつづいています。

やはり、はっきりと言いますが、誰もワクチンの正式な発注などしていないんです。どのくらい使いたいかという調査のアンケートが来ただけ。

ところが、その数を元に・・・ほとんどの医療機関はだいたいの雰囲気で書いた数・・・いつのまにか配分が決められているわけです。しかも、キャンセルはきかないというふざけた話。

大病院はそんな手間のかかること・・・実際、正直言って大変めんどくさい・・・はやらないというところが多い。証明書をだしてどこかでやってもらってくださいという。

優先接種証明書を持っていても、自分の病院にかかっている患者さんの分さえ十分に配布されていないので、よそから来た患者さんまでまわせるはずがない。

優先接種証明書なんて空手形みたいなもんです。ワクチン希望者難民が作り出されているというのが現実。うちの場合も優先接種対象者の100人の希望に対して18人分ですから、どうしようもありません。

どうも、小児科は希望の4割、それ以外は2割という比率で配分がきまったらしい。うちはまだ、1mlのビンですから、1人に0.5mlを使うので最低2人ずつの組を作れば無駄が出ません。

ところが、10mlのビンがきたところでは、最低20人ずつのペアをつくらないといけない。例えば、うちだったら通常の診療の中ではかなり難しいと思います。どこかの日曜日とかにすべての希望者を集めるようなかたちしかないかもしれません。

もう、とにかくむちゃくちゃです。ワクチンは輸入物も含めてかなりの数が準備できているはずです。小出しにしなければならない理由が理解できません。次はいつくるのか、どのくらいくるのか、まったく情報がありません。

あ~、なんか、もうインフルエンザの話になると相変わらずぼやきしかありません。医師会の話に戻すと、新型インフルエンザワクチンについては「無力」といわざるをえません。

行政ではとても対応できないから、どこの医療機関も率先して協力していきたいと思っているはずですが、ほとんど行政からの一方通行の情報に翻弄されているだけですし、それを医師会はどうにもできない。

いつも「Let's 医師会」のエントリーでは医師会の応援をしてきたつもりですが、少なくともいつもそうばかりはいっていられない。そんな疑問を持つことも大事なことだと思うわけです。