2010年5月12日水曜日

修学旅行

高校生の3年間での楽しみというと、自分の経験からは修学旅行があげられるのではないでしょうか。修学旅行というのは、本来学校の中では学べないことを経験するためと、社会生活のシュミレーションが目的なんでしょうが、血気盛んな高校生ならとにかく楽しむことが一番となることはやむをえない。

自分の場合は男子校でしたから、はっきり言ってむちゃくちゃでした。高校1年のときは伊勢・志摩だったかな。実際、何をしに行ったかまったく覚えていません。間違いなく言えるのは、伊勢神宮には行っていないということです。となると、何しに行ったんでしょうか。

高校2年のときは京都。基本は行きと帰りの方法と泊まるところだけが決まっていて、日中はひたすら自由行動というのが基本だったので、京都の神社仏閣を巡るなんてことはありませんでした。そんなのは家族旅行でやってんだろ、みたいなのりだったと思います。

自分のグループはひたすら、街中の有名な喫茶店とかを回っていたものです。磔磔(たくたく)というライブもやっている店は覚えていて、確か店の中に巨大な提灯がありました。この店まだあるみたいで、35年前からいまだにがんばっているんだなぁ、と感動します。

それから夜になって、河原町の繁華街のディスコに行ったのですが、地元の集団が一糸乱れずの踊りをしてフロアを牛耳っていたので、ちょっと怖かったのを覚えています。河原町は三条と四条の交差点で、付き添いできていた先生たちが目を光らせていたらしいのですが、ほとんど効果はありませんでした。

さらに高校3年の秋、受験も間近という時期にも修学旅行があって、しかも行ったのが盛岡・仙台という、普通あまり選択されない場所。夜行で行って、朝の5時に盛岡駅で解散。集合は午後6時に市内のホテル。

朝の5時にフリーとなっても、行くところがありません。しかたなく、ほとんどのグループはさらに電車に乗って青森や秋田などに行ったと思います。自分は県境の角館まで行って、武家屋敷なるものの横を通り過ぎてきました(朝早すぎて中には入れない)。この時、初めて生の東北弁を聞いて、まったく理解できなかったという経験がけっこう衝撃でした。

翌日は、朝盛岡のホテルで解散し、夜に仙台のホテルに集合。勝手に来いということでしたので、青葉城跡でずいぶんと暇をつぶした覚えがあります。

なんだか、よくわからないことばかりをしていた旅行でしたし、多分に一般の旅行客や地元の方々にご迷惑をかけまくったと思うんですが、まぁそれなりに人間形成には大きく役立った旅行でした(・・・と思いたい)。