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2010年5月8日土曜日

A.Paley / Weber Piano Works

クラシック・・・特にピアノ曲探訪のたびは、さらに奥深いところへ突き進んでいるわけで、前回のロッシーニに続き、今回はウェーバー。

ウェーバーといえば、歌劇「魔弾の射手」で大変有名で、ベートーヴェンと同じ時代の作曲家。モーツァルトが始めたドイツ・オペラを完成させた人物であります。

ただし、ロッシーニやワグナーと違って、比較的オペラ以外にも有名曲を残しているといえます。例えば、クラリネット五重奏曲といえば、たいていモーツァルトかウェーバーではないでしょうか。他にも交響曲や協奏曲も残しており、オペラ専門をめざしていたわけではないようです。

ピアノ曲でも「舞踏への勧誘」や4曲あるピアノ・ソナタは比較的有名で、本人もピアノ奏者としても人気があったことは間違いないようです。

そんなわけで、ウェーバーのピアノ曲を聴いてみようということになるわけですが、ソナタだけのアルバムは比較的あるのですが、そのほかの曲を網羅してものは意外と少ない。今回紹介するのは激安レーベルとしては古株に位置するNAXOSからでているA・パレイによるCD5枚にわたる全集

NAXOSはBOXセットにまとめてくれないので、一枚一枚集めないといけない。また、ちょっと古いものはすぐに廃盤になってしまうので、なかなかいつものHMVだけでは収集できないのです。これはロッシーニの場合も同じだったのですが、結局Amazonの方にもお世話になってなんとかかき集めることができました。

古典からロマン派への移行期ということもあって、曲としては聞きやすい形式的なものが多い。情景を移し変えたようなイメージの曲も特徴のひとつかもしれません。激安NAXOSの企画としては、なかなか悪くないし、また録音も一定水準を十分にクリアしています。他にこれだけまとめて聞くことができるセットはないので、大変貴重なものかもしれません。