2014年2月26日水曜日

雪解け

雪かきで街路のあちこちに残っていた雪の小山は、昨日の暖かさでだいぶ解けて、やっといつもの光景が戻ってきた感じです。

そのくらい、昨日は春の日差しで気温が上昇しましたが、経営者的には2月は大打撃でした。昨日は税理士さんが来て、いろいろと雑務をしてもらう日で、経営状態のチェックを毎月してもらっているわけです。

うちのクリニックは、スタート前の予想では1年間で赤字から黒字へ転換し、以後順調に伸びると言う夢のような話でした。しかし、現実にはそんな簡単にはいきません。

石の上にも3年とか言いますが、黒字が出るようになったのは3年くらいたってからで、この間は家族にもたくさん迷惑をかけつづけだったわけです。

5年たってやっと余裕が出てきて、医療法人化し、医療機器なども追加したりすることができるくらいになってきました。ただし、医者一人というクリニックでは、おのずとさばける仕事量は限られてきます。

自分の医療スタイルを崩して、数をこなすだけの医者になれば、もっと何とかなるかもしれませんが、それは心情的に無理。そもそも、地域の実情を考えれば、対象となる患者さんがどんどん増えているわけではありません。

ですから、収益の伸びもだんだん少なくなって、この2年くらいはほとんど変化なしという状況。前年同月比割れも珍しくなくなりました。

もともと、標準的な整形外科クリニックの2/3程度の売り上げしかないわけですから、税理士さん的には、もっと働きなさいといいたいところでしょうけど、自分は経営者としてはあまり才能がないことは重々承知しています。

2月はもともと診療実日数が少ないうえに、今年は雪の影響で月の半分近くは、開店休業状態。残り数日をがんばったとしても、前年同月比割れどころか、完全に大幅な赤字を出す事は間違いない。

4月からは消費税増税とともに、診療報酬改定があり、初診・再診料が値上がりします。このため、受診する患者数の減少は当然のことになる。しかも、うちのクリニックのついては診療報酬が激減する項目もあって、厳しい春が見えています。

 雪が解けても、春まだ遠からじという感じでしょうか。