この親にして、この子あり、蛙の子は蛙などと言いますが、だいたい世間では親子は似ているものとされています。そもそも、そうむやみやたらと親子が違っていちゃ・・・変に気を回すことにもなりかねない。
ところが、時には親よりも優れた面を発揮するこどもというのが登場することがある。外見的に美男美女、あるいは頭脳・体力が優秀であったりすることがありますよね、
そういう場合に他人からすると、うらやましく思いつつも、やっかみ半分みたいなところで使う表現が「鳶(トンビ)が鷹(タカ)を生む」ということに・・・・なるんですが、現実にはトンビがタカを生むはずがない。
トンビとタカは、姿形はにているタカ科に属する鳥ですが、トンビは比較的あちこちで目にするありふれた鳥と言えます。狩猟性が低く、タカに比べるとやや劣る扱いを受けている。
つまり、タカの方が、あまり見かけない希少性があり、餌を狩る「かっこよさ」のようなところが評価されているために、トンビよりも一段上の扱いを受けるわけです。
もっとも、遺伝学的には、それなりの確率で突然変異というものがあって、能力的に大きな違いを見せるこどもが生まれることはあっていいわけです。
実際、絶対に親の能力を超えないなら、人類はしだいに弱体化して滅ぶことになりますから、時には「鳶がたかを生む」如きの優秀な人材の登場は必要なのだろうと思います。