鳶と鷹の区別は難しいらしいのですが、外国とか、日本でも山奥にでも行かなければ、我々一般人が簡単に見つけることができるのは鳶に間違いないようです。
鷹の方がやや大きめで、生きた動物を餌にしています。鳶は雑食性で、鷹に比べると生活の仕方は烏に近い。
そもそも、鷹は鳴きませんが、鳶はピーヒョロ・ロ・ロってな具合におちゃらけたみたいに鳴くものですから、鷹よりもずいぶんと下賤な鳥と思われてしまうわけです。
ところが、当たっているのかはずれなのか、その真偽のほどはわかりませんが、その鳴き声が人の生活に役立っているかもしれないということわざがある。
「朝鳶に蓑を着よ、夕鳶に傘を脱げ」というのですが、これは天気予報みたいなもの。朝に鳶の鳴き声を聴いたら雨が降るよ、夕方だったら晴れてくるということらしい。
何かの天災が起こる前には、いろいろな動物がざわつくというような話はよくありますが、鳶も気圧の変化を感じ取って行動をしているのかもしれません。