本当に少しだけ、ごくわずか、ちょっとだけのことのたとえで、「雀の涙」ということを使います。
毛の先ほど、爪の先ほど、なけなしの・・・なども同じ意味を表す表現ですけど、雀の涙は一番味がある。いずれにしても、雀は小さいということがポイント。
雀の千声、鶴の一声なんていうのもある。いくらたくさんの小さい声が集まっても、挌上の一声が優るということ。
小さい、少ないからこそ貴重ということもあるんですけど、雀の場合は街中にありふれた存在というところが残念なんでしょうね。
とは言っても、昔に比べてずいぶんと少なくなっていることは間違いないので、何十年かすると「雀の涙」の意味が逆転しているかもしれません。