2016年3月24日木曜日

鳶に油揚げをさらわれる


鳶は鷹の仲間で、ピーヒョロ・ロ・ロ・・・とのんびり泣いていたかと思うと、急降下してきて一気に餌を捕獲します。何しろ視力はいいらしいので、相当離れていても、獲物をロックオンする力はかなりのもの。

ただし、鷹とはちがって雑食性で、人里にも生息しているので、しばしば屋外で食事をしている人が襲われたりします。もっとも、人間を襲うわけではなく、あくまでも鳶が狙うのはバーベキューの肉だったりする。

江の島あたりでも、手に持っている食べ物を狙ってきたという話はしばしばあったりして、翼を広げれば1メートル以上になろうかという鳥が飛びかかってくれば、けっこう怖いだろうと思います。

鳶の雑食性をよく現していることわざに、「鳶に油揚げをさらわれる」というのがあります。もともと神社にお供えした油揚げを鳶がさらっていく様子から言われるようになったらしい。

大事なものや当然手に入れられると思っていたものを、突然横から奪われてしまい呆然とすることの例えとして使われます。

ほぼ手中にしていたものを取り逃がすというのは、なかなかショックが大きいものですからね。最後の最後まで、気を抜かずに集中することが大切だということの裏返しの話と思うことが大切なんでしょう。