昨日はあいにくの天気でしたが、みなとみらいにある横浜美術館に行ってきました。
お目当ては、メアリー・カサット展で、横浜での最終日。ここで行かないと、今月末からは京都で年内の展示に行かないと見れません。
メアリー・カサットの画家としての有名度は、必ずしも高いとは言えないので、この機会を逃すとこれだけまとまった作品数見ることは難しいでしょう。
メアリー・カサット(1844-1926)はアメリカ人で、主としてフランスで活動した女性画家。その画風を一言で言うなら「印象派」にくくられます。
1870年ごろにピサロの下で勉強し頭角を現わしますが、ドガの絵を見て印象派に鞍替え。一時はまさに「印象派」と言うべきタッチの絵を描いていましたが、母と姉の病気をきっかけに印象派を離れます。
1890年頃からは、銅板を使った版画(エッチング)をたくさん制作し有名になります。特に喜多川歌麿などの日本の浮世絵にインスパイアされた構図などを導入し、オリジナリティに溢れる独特の世界を構築します。1900年以後は、白内障で視力が落ち、絵画ではパステルを用いることが多くなりました。
母子をテーマにした作品が多く、女性らしい細やかな表現力が有名で、現在も高く評価されている画家の一人です。