2016年9月2日金曜日

吉田の選択


ちょっと間があきましたが、リオデジャネイロで開かれた今年のオリンピックで、日本の大きな話題といえば、男子体操団体金メダル、柔道復活、女子レスリング伊調4連覇・・・

しかし、最も大きかったのは「吉田敗れる」だったと考える方は多いと思います。自分も早朝のテレビ生中継で観ていて、かなり衝撃的だったですね。

女子レスリングの中では、吉田沙保里と伊調馨の両選手の金メダルは既定路線でした。「霊長類最強」とよく言われる吉田選手の敗れて呆然とする姿は、日本人にとって、場合によっては世界的にも相当ショックだったと思います。

しかし、敗戦直後の誰もが想像しなかった泣き顔でのインタヴューの中にも、さすがに世界に誇れるスポーツ選手であることを感じさせるものがありました。

負けて一番ショックを受けたのは本人であることは間違いなく、それでも相手を褒め、自分を反省し、そして周りに謝罪する言葉をしっかり口にしていました。

簡単なようで、あの状況の中で即座に話すことは、凡人にはかなり難しいことだと思います。ショックで一言も喋れなくても不思議はありません。

翌日には、自分が悲しんでばかりいると、他の選手が金メダルを喜べないというコメントもしていました。しかし、その後は「新しい道」を向いていくというような発言もあり、引退を匂わすようなところもありました。

しかし、昨日「現役続行」を明言したようで、自分としては吉田選手らしいと選択だと思い、嬉しくなりました。

以前より、吉田選手は「勝ってやめるのと、負けてやめるのは違う」という主旨の発言をしていました。選手としてのピークは過ぎていることは、本人も自覚していると思いますが、やはり「勝ちたい」という気持ちが優っているのだと思います。

勝利への意欲が続いているならば、中途半端な休養を入れずに現役を続行することが吉田選手らしさだと思いますし、その結果がどうであれ、本当に引退を決意した時には後悔を残さないことにつながるのだと思います。

スポーツ選手は負けて強くなると言われますが、負けずに強くなった吉田選手は、負けたことでさらに強くなることを期待します。