年末年始診療 12月29日~1月5日は休診します

年内は12月28日(土)まで、年始は1月6日(月)から通常診療を行います

2017年5月25日木曜日

速さ比べ


そりゃ、まともに勝負になるはずがない。

鳶(とんび)は、一般にはどんなに頑張っても250km/hくらいまでが精一杯といわれています。それでも、かなり速いことには変わりありませんけどね。

一方ジェット旅客機はというと、巡航速度は1000km/h前後。そりゃ、よほど早くないと、あんな重たい塊が浮くわけがない。

ちなみに音速は、秒速が340m/sですから、時速で云ったら1224km/h。旅客機はマッハのスピードまでは出していない。

光速ともなると、もう30万km/sとなって、音速すら消し飛んでしまう速さです。

神経の障害があると、その状態を把握する数少ない検査として神経伝導速度の測定というのがあります。神経細胞内の電気信号の伝達する速さを概算するものです。

場所によって違いはありますが、だいたい40~60m/sくらい。時速でいうと140~220km/hです。

仮に脳から足の指先まで一つの神経細胞が伸びているとすれば(実際はいくつもの連結していますけど)、どんな早くても信号がつたわるのには0.03秒くらいはかかる。

反射神経が良いとか悪いとかよく言いますけど、人が何かを認識してそれに対する動作をするまでの反応速度のこと。

五感のどれかで感じた情報を脳に伝え、何かの動作をする信号を末端にフィードバックするわけですから、その間にいくつもの神経細胞の連結をとおっていきます。一般には、どんなに良い条件でも、人の反応速度は最高0.2秒といわれています。

そうなると、陸上男子100mで、10秒の壁を破り、9.9秒とか9.8秒とかの勝負をしているわけですが、これは選手の速さの問題ではなく、スタートを限りなくフライングに近くどんぴしゃに合わせるかどうかの勝負ということもできそうですね。