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2017年5月19日金曜日

TAMRON 便利ズーム

NIKON D750 + TAMRON 24-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD  1/800 f6 18033 ISO1000 
年を取ったと思うことは何がありますか?

いゃっ、もうっ、山ほどありますよ。あれでしょ、これでしょ、それもでしょ。中でも、重たいものを持ちたくなくなったというのは、毎日のことでカバン。

そもそも、自宅とクリニックの往復で生活の95%が終わっているんだし、カバンを持ち歩く必要性はかなりないんじゃないかと・・・

でも、カメラを持ち歩きたいんですよ。それも一眼レフ。最初はカメラを手にした嬉しさで、多少のことは我慢していましたが、やはりどうにも大きなバッグが辛くなってきた。

今、メインで使うのがNIKON D750というフルサイズ・デジタル一眼。これの本体が750gで、一番よく使うレンズはSIGMAのArt 24-105mm標準ズームの重さが885gです。

やはり、普通に持ち歩くにはけっこうずっしりとした重みを感じます。特にレンズ。確かにSIGMA Artシリーズは、いいんだけど重い。

それと105mmという望遠端の焦点距離なんですが、まぁ、そんなに遠くのものを撮影したくなることはないので、十分と言えば十分なんですが・・・ときどき、もうちょっと寄れればという瞬間がないわけではない。

まぁ、パソコンでトリミングすればいいんですけど、どうせならフルサイズの画質のままで写真を残したいと思うとやや不満がないわけではありません。

SIGMAでAPS-C専用だとContemporaryシリーズで18-300mmの、いわゆる「望遠便利ズーム」があるんですが、フルサイズ用は・・・無いんですよね。

そこで以前から気になっていたのがTAMRONの高倍率ズームで28-300mm F3.5-6.3 Di VC PZD (A010)というレンズ。いろいろ悩んで、ついに買ってしまいました。

最初の印象は、とにかく安い、そして軽い。今やもの選びで、この点はかなりポイントが高い。実売5万円台で540gです。

SIGMA 24-105mmに比べると、大きさも一回り小さく、345g軽くなっています。たかが345gと思うかもしれませんが、実際手にした時の感じはかなり違います。

見た目は、SIGMAのどっしりとしたメタリックな外見と比べてしまうと、だいぶ見劣りします。プラスチック感はしっかりある。だから軽いというところですから、ここはあきらめるしかない。

もともとTAMRONがあまり好きではなかったのは、成金っぽい金色の装飾リングがボディに入っているところだったんですが、このレンズではリングはガンメタに近いシルバーで、これなら落ち着いていてがまんできます。

もちろん一番大事なのは、写りがどうかというところ。いろいろなレヴューは、当然のことながらコストパフォーマンスに注目して高評価する人と、安かろう悪かろうで低評価する人に分かれます。

どちらもごもっともなんですが、確かに望遠端での周辺減光はけっこう目立ちます。これはどこのレンズでも付き物ですからしょうがない。

もっと明るければということなんですが、それだとレンズが重くなって値段も数倍する。安さと軽さを重視するなら、自分の評価としては我慢できる範囲だと思いました。

広角側では、ほとんど写り具合には不満は感じません。標準域での撮影では、比較的きりっとした画像が得られ、素人写真家には問題はないように思います。

上の写真はオートですが、180mm 1/800 f6 ISO1000で、水のシャワーの感じがうまくとらえられました。ぼけ具合も悪くありません。

このくらい写せて、手振れ補正があり、超音波モーター搭載で素早いAFが得れ、簡易防滴にもなっています。

となると、超便利なふだん使いの高倍率望遠ズームとしては、かなりおすすめできるレンズという評価でいいと思いました。ズームのTAMRONとよく言われていますが、さすがというところでしょうか。