今年の3月下旬までは、Apple storeで購入できるiPadのラインナップはPro、Air2、Miniの3種類でした。
ところが、ある日を境にAir2が消えて、何の追加の呼び名が無いiPadが登場しました。無印iPadとか、2017年版iPad、あるいはiPad(2017)などと呼ばれる新製品です。
Appleでは、正式には「iPad」と単純明快に呼ぶようですが、初期の「無印」iPadと区別するために「iPad(第5世代)」というのが正しいみたい。
実は今年になってiPhoneに機種変更する機運が高まって来た時に、どうせなら毒を食らわば皿まで的なところでiPad、タブレット端末も使ってみようかと思い始めていました。
当然、選択肢の中から選ぶならAir2だと思っていたのですが、Appleの最新事情についてはほとんど興味が無かったので、まさか新製品が出るとは思ってもいなかったので、実際に登場した第5世代のスペックを見て、超悩ましいことになりました。
悩ましいのは、最新iPadはCPUと液晶画面の性能が落ちること。
詳細なスペックの違いについては、もうすでに多くの専門サイトで論じられていますから、いまさら素人Apple使いの自分がここで繰り返してもしょうがない。
実際の使用感については、メール、LINE、ブラウザ、カメラ撮影などの基本的なことについては、まったく差は感じません。液晶の表示についても、明らかな差を感じません。
逆にProやAir2で採用されていたフル・ラミネーションとかTrue Toneとか、あるいは反射防止コーティングとか、どれほどの効果があるのかと疑問を感じるくらいです。
外見的には、大きさは厚みと重さを除いてまったく一緒。保護ケースを装着して使用すると、その違いもほとんどわかりません。実際、写真は右が第5世代、左がPro 9.7inchですが、言われないとわからない・・・
・・・って、両方あるんかい!! と突っ込みがはいりそうですが・・・あるんです、両方。
となると、まさにProffesional的な、iPadでの生産性を求めないならば、価格も安くなった最新の第5世代は大変優れたモバイル・デバイスであると言えますし、おそらくiPadを使いたいと思う90%近い方(自分も含めて)には十分だろうと思います。
多少絵心があるつもりの自分としては、ネットでの評判から「お絵描き」をしてみたいと思ったわけ。既存のスタイラス・ペンと比べて、Apple Pencilの圧倒的な素晴らしいらしい使用感を試してみたかった。
第5世代用にはAdonis Pixelを用意しました。これもApple Pencilと同じ、筆圧感知とパーム・リジェクション機能があり、説明通りなら使い勝手はあまりかわらないはず・・・
なんですが、実際使用してみるとその違いは歴然としていました。確かにApple Pencilは画面に触れた瞬間に反応しますが、Adonis Pixelは、一瞬の間があきます。
「一瞬の間」なので、そのことを理解して慣れれば、描画機能としては互角なのかもしれませんが、手書きの場合は、この一瞬の間がすべてと言ってもいいくらい大きなポイントになります。
単なるポインティング・デバイスとしてなら、ほとんど問題はありません。実際、指でタッチするよりもスタイラスを使用する方が細かい所をしっかりタッチできて使いやすい。
というわけで、いつの日かこのブログで手書きの作品をお見せする・・・ことがあるかもしれません。