さて、さて、さぁ~て、ここで問題です。
ここに三種類の米があります。どれが日本の代表的な米であるコシヒカリでしょうか?
正解は・・・
真ん中です。左側がスペインのボンバ米。そして、右側はイタリアのカルナローリ米でした。
日本米は、一般的に炊くともっちりとした食感で、煮ていくと崩れてお粥になる。日本食としては普通のことなんですが、これがひとたび地中海料理となると残念な仕上がりと言われてしまう。
ボンバ米は、小粒でスープをたくさん吸収してくれますが崩れにくいのでパエリアにうってつけ。
カルナローリ米は、戦後に品種改良で生まれたイタリアの米。コシヒカリと比べるとやや大きめで、イタリアのお米を使う代表的な料理であるリゾットに一番適していると言われています。
カロナリール米はでんぷん(アミロース)をたくさん含み、スープをよく吸収しますが型崩れしにくいという特徴があります。食べた時、粒は立つのに中はもっちりした感じで、まさにリゾットに最適化されたお米。
カルナローリもボンバも、どちらも芯を残しやすいので、ヨーロッパの人が好むアルデンテに仕上げやすい。パエリアもリゾットもスープをしっかり吸わせ、かつ崩れないことが大事なので、新米よりも古米の方が料理に向いているところも似ています。
ボンバ米と同じで、値段はどうしても高めで1500円/kgほど。ふだんの主食に食べるには気が引けますが、米そのものの料理を食べたいという向きには一度試して損はありません。